2018年10月17日水曜日

映画「日日是好日」を見て。

映画を観たのは、先行上映だったので、大分前だったのですけど、今日お茶のお稽古に行

って、改めて、映画の中の樹木希林さん演じるお茶の先生の台詞が、腑に落ちるという

か、妙に納得させられ、茶道の奥深さをより一層感じる事が出来ました。

何時に無くえらい真面目な感じになってきましたが。

映画の内容より、希林さんの演技が、本当にお茶の先生らしくて、嵌りすぎて。

「まあ、まあー」「そうゆう物なのよ」「それでいいのよ」とか、答えを出すわけでもない

けど、ずっと後で納得できる。

お釜の沸いた松風の音が水を注したとたんに、ぴったっと止む瞬間の無音。

鳥のさえずり、波の音、季節により変わっていく木々の色。

自然の音や色を大切にしている映画でした。

ま、内容は、一人の女性がお茶を通じて成長していく過程を描いているのですけど。

黒木華さんがいかにもお茶を習いそうな雰囲気で、ぴったりでしたわ。

黒木華さんより何倍も歳食ってる私も今日、お稽古に行って来ました。


今日のお軸は、「採菊東蘺下」菊を採る東蘺の下(もと)と呼ぶのだそうで、採と菊の間

に多分レ点が付くのでしょう。

東蘺の下で菊を採ったんだと言う事のようですけど、そこには禅の言葉だから深い意味が

込めれられていそうな感じが、この私にでも思えるのですけど。

先生曰く、「お茶席では、そんなに深く考えずに、秋やから、菊の字のあるお軸を掛けた

はるんやろなーと思っていればええよー」

なるほど、ファジーやわ、「そうゆう物」「それでいいのよ」か。。

映画の主人公同様なかなか前に進むのが遅い私ですが、それでもちょっとづつ覚えた事が

増えていると感じる事が嬉しい。

「頭で覚えるのではなく身体で覚えこむ」って事がようやく判った気がしたわ。

効率よくやスピーディーが重要視される昨今こんな事で時間を費やすのも、ええやんかね

ー。


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