2021年1月22日金曜日

浅田真央サンクスツアーの帰りの出来事

 


生まれてはじめて、アイスショーとやらに行ってきました。

それも浅田真央ちゃんが座長のアイスショーです。

今回で177回公演目だそうで、今まで応援してくれた皆に、ありがとうの

感謝の気持ちで、全国を回ってるんですって。

今井遥さんや無良崇人さん川原星さんやら他も出演なさって、豪華メンバー

でした。

コロ禍の中で入場時には色々チェックも厳しく、今回の大阪公演の後、次の

広島は残念ながら中止だそうです。

行けて良かったわー。

アイスショーなので解ってはいたものの、寒い寒い、でも楽しい。

真央さんの今までのプログラムを、織り込んだ構成でほとんど出ずっぱりの

一時間半。

さすがアスリートやなと思いましたわ。

衣装も演出も素晴らしく真央さんも言ってましたけど、現実を忘れて夢の世

界に連れて行ってくれました。

そして頭の中お花畑で帰途につくわけですが、駐車場のから道路に出るまで

30分もかかって、やっとスムーズに走り出して、信号で停まった所。

前に止まっていた赤のアルファロメオから、シュッとしたイケメンのお兄さ

んが、私の車のウインドウをコンコンと叩くのです。

「なに?これ!煽り?まさかっ。」

恐る恐る窓開けると、「無灯火ですよ!」って。

「すんませーん、親切に教えてくださって、ありがとうございますー」と言

うまもなく、車へと走って戻って行かはりました。

いい人やんかー、けどほんまに気ぃ付けなあきません。

頭の中のお花が萎んでしまいましたわ(泣)





2021年1月9日土曜日

明治の女は偉かった。

今日送られてきた孫一号の写真


 七草も過ぎ、鏡開きにはまだ早いけど、鏡餅を片付け、カビを削り冷蔵庫に

入れました。

その昔、40年以上も前の話なんですけど、彼の地で義父義母その又義祖母

と暮らしていた頃の事が思い出されました。

その義祖母を私達は[おばば]と呼んでいたのですけれど、そのおばばに、

上方(ご近所の人たちは私のことを、上方からきた嫁さんと言いましたの)

から嫁いだ私は、いろんな事を教わりました。

鏡餅は割って寒の水に漬けておくようにと、なぜなら寒の水は腐らないか

ら。

私は「そんなん、冷蔵庫に入れとけばええやん」と心のなかで言いながらそ

の作業をします。

そしてその頃になると、雪が嫌になるほど降るので、食べ物に困るからと、

降る前に大根を樽にいっぱい漬けます。

それも「雪降ってもスーパーマーケットやってるやん」と心のなかで言いな

がらその作業を手伝います。

おばばは、明治36年生まれで、何十年とその方法で暮らして来たから、そ

のまんま私に伝授します。

鰊の昆布巻きや、漬けすぎて余ったタクワンを、塩抜きして煮たのも教えて

くれました。

私の娘が彼女にはひ孫になるのだけど、「おばばー、この雪春になったらど

うして消えるんやの?」と聞いたら「馬が食べてしまうんやと!」と、とん

でもない事を教えてくれたりして。

字も読めなくて、電話にも怖がって出ることが出来なかったけれど、よく働

き、最後まで私に自分の物を洗濯させずに、筋の通った明治の女の人でし

た。

北陸地方の豪雪のニュースを見て、懐かしく昔のことを思い出しています。


2021年1月5日火曜日

玉三郎さんで初観劇

 


坂東玉三郎様の「初春特別舞踊公演」に行ってきました。

中央の11列のいいお席が取れてラッキー!これもコロナのせいかな?

最初は口上に始まり、そこで打ち掛け拝見などがあり、総刺繍の制作日数

1年半位もかかる見事な打ち掛けの数々を見せてもらい。あまりの豪華さに

目が飛び出るくらい。

次は長唄でもお馴染みの「賤の小田巻」

頼朝の前で静御前が義経を思い舞を舞うあれね。

前半は能衣裳を纏いもちろん謡も、そこでふと足元を見ると、右の足袋のと

ころが左とちょっとビミョウに違うところに気がついて。

後半は静御前の白拍子姿で♫賤や賤ー♪の有名なあれね。

前半後半は舞台中央のせりで入れ替わるという演出でした。

それが終わって、隣の姉に玉三郎さんの足袋なんかおかしいよね。

と言ったら、「玉三郎さんは子供の頃に小児麻痺にかかって右足短いの、だ

から足袋の底にフエルト入れたはるねん」と教えてくれました。

私は右足だけでなく両足短いけど(涙)

後で調べたら、1歳半で小児麻痺にかかりリハビリ兼ねて踊りを始めはった

みたいなんです。

そう考えてみると、玉三郎さんって、歌舞伎役者の出ではないし、そんな足

のハンデもあり、おまけに女形なのに背が高いし。

いろんな困難を乗り越え今の地位まで上り詰めたって、それはそれはすごい

努力の賜物。

今はもう重要無形文化財さんなんですもの。

その次の演目は「傾城雪吉原」傾城って遊女のことです。

雪景色の中恋人を思いながら優雅に舞います。

素足に20センチもあろうかと思われる高下駄を履いて、足の甲にシワひと

つ見せずに(ここまで細かく見れるのは前中央の席を取れたから)

するりするりと足を運べるって、まるでムーンウォークのようで、

足のハンデを微塵も見せないのは、すごいすごすぎる。

そして女より女っぽい仕草。

玉三郎の舞台を見るたびに我が身のガサツさを、反省させられます。

あの方との共通点は歳だけ。

目の正月って良く言いますけど、目にも気持ちにもええ正月でした。