2016年12月26日月曜日

凍りの掌(こおりのて)シベリア抑留記



コミックでした。

でしたって!「娘がこれ読んでみぃ。」と私の部屋に一月ほど前に置いていったのを、年末の掃除

していたとき見つけて、綺麗になった??部屋で一気読みしました。

作者のお父様が実際に体験なさったシベリヤでの生活が描かれています。

高齢の父親からの66年も前の話をまとめるのに3年かかったらしいけれど、お父様も触れられたく

ない所もおありだったでしょうに。

私の父も、海軍で南方のあたりで戦っていたそうですが、そのときの話は、教えてはもらえません

でした。

けど戦友とは後年仲良く会ったりしていたみたいです。

父は南方で、そして終戦にすぐ日本に帰って来れましたけど。

作者のお父様は、戦争が終わっても帰れない。

労働力として知らない間に騙されたようにシベリアに送られ、夏服のまま、マイナス40度の

地で過酷な労働を強いられるのです。

「我々は、白樺の肥やしになりに来たのか」と嘆き、絶望するのです。

次々に死んでいく戦友、ろくに葬ることも出来ず。

それ以上に悲しいのは、自分を有利にするための吊るし上げ、その際たるものが、あの「暁に眠

る」です。

そして、共産主義教育、そのおかげで、帰国後の就職も困難を極めたらしいです。

友人のお父様も、シベリヤで、悲惨な生活を体験されたと聞きました。

「ダモイ、ダモイ!」いつ日本に帰れるのかの問いに、シラカバの花が咲く頃と言われ、その花を何

回も見送りやっとの思いで、帰国して、会社を作られ社名を「しらかば」と名付られました。

こういってはなんですけど「しらかば」の花って、あんまり美しくないのですよね(笑)

どちらのお父様も、強い体と精神力があったから、少しでも弱気になったら死んでしまいます。

それほど過酷なんです。

漫画やんと侮っていたけれど、深かった。

今なんやかんやいっても、平和です、土の中から掘り出した芋を料理もせずに食べることもないし。

毎日暖かいお風呂に入れるし。

平和ボケって言われても仕方ないけれど、戦後死に物狂いで帰って来てくださった、人たちが、必

死で、今のこの平和な日本を創って下さったのだから、せめて、こんな事があったという事ぐらい、

語り継いで行かなくてはと、この年末に思いましたわ。






2016年12月23日金曜日

大山崎山荘美術館で焼き菓子を食べて。。

大山崎山荘にある美術館へ、今日も行って来ました。

今日もって。。よく行くんです、好きな場所で年に3・4回は訪れます。

今回は、ローベル・クートラス(僕は小さなお黄金の手を探す)。



小さいんです作品が、カルト(教団や宗教のカルトでなく切符の意味)などの小さなカードにユーモ

ラスな動物や、人物などを描かれています。

現代のユトリロなどと呼ばれてはるみたい。

ご他聞に漏れずお亡くなりになってから、評価が高まった様です。

かわいそうにねー、でもお亡くなりになっても評価が上がらない画家さんも沢山いたんでしょうね。

見て回る間にバイオリンとソプラノのクリスマスコンサートを、楽しいんだり、カフェでお茶したり

のーんびりと過ごせました。

お茶したときに出て来た焼き菓子が、クートラスの描いた絵がそのままお菓子にプリントされて

ますのよ。

この前、阪急のベルサイユカフェに行ったときも、ラスクに絵が描かれていました。


これは、いったいどう言うことか、不思議に思い焼き菓子を、つくづく眺め、表面をペロットめくると、

絵をプリントされた紙の様なものなんです、そしてそれも食べることが出来るのです。

当たり前だけど。

気になって仕方がない、そこですぐにググッてみましたら、ありました食品用プリンターが、

ダイレクトフードプリンターと言うのがあるのですよ。

27ミリの食品ならそのままプリントできたり、食品シートにプリントしてベルサイユのラスクみたいに

乗っけることも出来るのです。

凄いです!パテシエが一生懸命描かなくても「あっ!」ちゅうまに出来てしまうのです。

Tシャツプリントのように、布に出来たり、食品にまでプリント出来たり、そんなら私の顔に「武井 咲」

さんの顔プリント出来る日もそう遠くないかも。

もう少し待ってみるわ!



2016年12月17日土曜日

フェイクファーのストールが、クッションにリメイクされて蘇ります。

何と使い勝手の悪いストールなんでしょ!

「それなら買わなければ良いのに」と

私は、心の中で叫ぶのでした。

誰でも失敗はありますよ、

特にファッション小物は

あると便利だろうな、マネキンさんが

上手に着こなして、ディスプレイしてあると

ついつい買ってしまうもんなんでしょうね!

ショップのお姉さまのセールストークに

後押しされて。

で、長いあいだ、箪笥の肥やしを

していたらしいのです。


お正月も近づいて、お客様もいらっしゃるし。

「クッションにでもして!」とのご用命で、リメイクしました。


2個も出来ました。

暖かそうで、やっと日の目を見ることが出来たわ!

これで何時お正月が来ても安心。


あと二週間で、今年も終わってしまいます。

まだまだせなあかん事いっぱいあるのだけれど、迎春の準備しなければ。。

正月が来なければいいのにねー、歳取らんでいいし、大掃除しなくて良いし、お年玉やらなくて良

いいし、ずぼらな私は毎年思うのです。

2016年12月14日水曜日

梅田阪急でも、♪ベルサイユのばら♪


梅田阪急のCHEER'S CAFEでベルバラカフェを期間限定でオープンすると言うのでどんなもんじゃ

ろかといって来ましたよ。

阪急は良いです、ディスプレイも綺麗だしエレベーターも何基もあってサクサク捗るし、地元のデパ

ートと偉い違い、婦人服のショップも充実していて、ワクワクします。

各ショップを見て周るだけでも、「あっ!」ちゅうまに時間が過ぎていくのです。

イベントも乙女心を鷲掴みするの、乙女じゃなくてもよ。

でっ、ベルバラね。


メニューはベルバラに因んだもので、このショコラは、

「このショコラがあつくなかったのを幸いに思え!」の

ショコラ。

「熱くしといてね!」って頼みましたよ。

ぬるいショコラは、気持ち悪いですもの

添えてあるラスクにも絵と台詞が書かれてます。

お連れさんは、たまねぎポタージュ。






画像では読めないけれど、チョコパウダーで

身にしみる・・・・・の文字が。

そしてバラの花びらが、パラパラと。

♪バラベルサイユー♪です。

お味はともかく、凝りにこった演出で、

宝塚ファンには、たまらないでしょうねー。

レジ横にはグッズも販売されていて、

皆さん買ってはりましたよ。

連載開始から40年以上も経っているのに、まだこんなにも人気があるなんて、凄いですよね!


そういえば、11月のヴァンサンカンも

アントワネットでした。

池田理代子さんのプロディース能力

凄いです!

作品の力もあるでしょうけれど、

お商売のやり方も上手なんでしょうね。

へんなところで感心してしまいますわ。

乙女心とは、程遠いわ。













2016年12月9日金曜日

チャラリー♪鼻から胃カメラー♪

どうにもこうにも、胃が痛くてねー。

食べても痛いし、空腹時も痛い、元々胃痛持ちの私でも、少し不安になって来ましたわ。

年末に食事のお誘いも多いし、仕事量も多くなってきて、「病院へ行きましょかー」と言う事になり。

そこで、どの病院をチョイスするか、それが問題で、病院嫌いな私は、こんな時に困るのです。

我が家の周りには大病院が一杯あります。

けど、大きい病院は、紹介状がないと最初に初診料以外に¥5000掛かりますでしょ。

近所の医者に見てもらうと、問診してちゃっちゃとお腹触って、大きな病院へ紹介状書いて回されま

すやん。

二度手間なんです、私忙しいのです。

そこで、友人の街の電気屋さんに「どっかええと来ないかなー」と聞いたら、さすがです、病院ばっ

かり行ってる人だから、情報一杯持っていて、教えてくれました。

早速、今日朝一で行って来ました。

診察してもらって、30分ほど待って、胃カメラです、それも鼻から。

椅子でしたけど


普通の椅子に座り、ベットじゃないのでびっくり、クッションはまあまあでした。

血圧測って、胃の中に泡を消す薬を飲み、鼻の穴に、麻酔薬をシュッシュッとしてもらい、それから

左右の鼻の穴の通り方を聞かれ、「ミギデズー。」って答えたら、準備完了。

先生が入室してこられて、いざ胃カメラです。

くねくねと、蛇みたいに体の中をカメラが入って行き、「緊張しないで!大丈夫ですかー?

炎症ですねー、これは痛いですなー」なんて言われながら。。

針金みたいなのを入れて、先っちょで胃壁をつまんでカットしてるの見ることが出来るのです。

二十分位で、終了。

後は、先生に薬や、検査結果を聞く日にちの事を、聞いて、しめて一時間チョット位ですみました。

よかったです、結果はどうであれ、綺麗な病院で、先生はじめスタッフさんも親切で、スピーディー

ですし。

せっかちな私にピッタシでしたわ。

診ていただいただけで、ほっとして、少し痛みが和らいだみたいで、単純でしょ!






2016年12月5日月曜日

編み物しながら「ベルサイユのバラ」


次のお仕事まで3日ほど時間が空いたので、編み物をすることに、毛糸もあるし、デザインも

ずっと前から考えていたのよ。

早速製図して、目数の計算して、編み出します。(下手なデッサンと字でしょ!)

編み物はいいですよ、場所取らないし、何処でも編める電車の中でも喫茶店でも編める。

毛糸と編み棒二本あれば、鍵網なら、鈎針一本だけですもの。

けど、洋裁はそう言うわけにもいきません、ミシンが。。今だったら、直線ミシン、ロックミシン、

カバーステッチミシン、それに作業テーブル、アイロン、その他一杯。

編み物なら、歌の練習も出来ますよ!

何の歌かと言いますと、「ベルサイユのバラ」の挿入歌です。

ちとやんごとなき理由で、覚えなアカンのですわ。

アイー♪アイー♪愛ー♪って歌いながら、編むんです、結構楽しいワー♪

明日のために、歌いながら、編み続けるのです!


2016年12月3日土曜日

劇的!ビフォーアフター終了って!

あの、「劇的ビフォーアフター」が14年の歴史に幕を下ろすことになったんですって。

時々、見ていましたが、凄いなーと感心したり、こんな家にしたら、光熱費大変だろうなーと思って

みたり、そんな工費で出来るわけないやんとか、突っ込みいれたり色々考えさせられる番組でした

よ。

建築関係の人手不足で後期が延びている状況で、オリンピックとかあるし。。

てな理由で終わるらしいです。

古くて住みにくい家が匠の力でびっくりするほどの快適な家にリフォームされて、施主さんが涙を流

して喜ぶ場面が、感動的でした。

出来上がった綺麗なお家のそのまんまの状態が何時まで続くのやらと、意地悪な目線で見て

いる私がいたわ。

話が変わりますけど、今回、私の「劇的!ビフォーアフター」は、ジャケットです。

ブランドはTAKEO NISIDA さん。25年の歳月を経て、今蘇ります。



肩幅を3.5センチ詰め、肩パットを三分の一にうすくしたら、「なんと言うことでしょう!」

昔の古臭いジャケットが今風に、これなら、ご本人様もお嬢様も。二人でディリーに着回すことが出

来、この秋のマストアイテムに。

劇的ビフォーアフターは終了しても、【Mのページ】のビフォーアフターはずーっと続きますからね!

しぶとくやりますよー。

次回を乞うご期待!










2016年11月30日水曜日

「逃げるは恥だが役に立つ」を見ていて

いつも見てるんです、テレビでなくてPCだけど。

面白いわー、恋ダンスも楽しそう、この前、羽生結弦君も、キレッキレのダンスをしてましたしね。

みくりちゃんのファッションも見逃せなくて楽しみにしてるのですが。

割とビッグなシルエットが多くて、そこで閃いた。

古いセーターがあって、衣装箱に入れたまんまのが、思い出して出してみたら、思い通りに大きい

フワッフワのカシミヤで、GEORGES RECHやん、それもメンズ、よーこんな高いセーター買ったわ!

おまけに虫食ってます七つも(泣)

虫穴を、一つずつ繕って、袖下や、脇をカットして、ちょっとだけスリムにしたけどまだ大きい。
 


色もなかなか良いし、これから寒くなるから、せいぜい着ましょ。

もうこの歳になったら、ぬくいのが一番です

いやほんまに!

着こなしの参考にこんな画像どうですか?

ちっとも参考にならないけど。(足元がさむーい)


画像お借りしました






2016年11月26日土曜日

♪雀百まで踊り忘れず♪いや二百までかも!

最近、仕事で、お客様のところへ出向くことが多いのです。

なぜかと言うと、出歩くほうが健康のためだし、家で篭って仕事ばかりしていると、滅入りそうになる

ので。

今日は、いつもお仕事を下さるメグマリコさんと、メグさんにレッスンつけてもらっている、「エイジン

グシスターズ」の人たちからのご依頼です。

彼女達のレッスン場で、お仕事を承ります。

「エイジングシスター」は、妙齢で?高齢のおばさんダンサー達です。

半世紀以上生きて来て、ふと踊ることに目覚め、日々レッスンに励んでおられますよ。

そろそろ手かせ足かせからも開放され、思う存分踊りまっくっていますのよ。

そりゃもー元気元気。

今回も咲くやこの花芸術祭2016で、爆笑時代劇「大奥」で出演なさるメグさんと一緒にダンサーと

して出演なさいます。






今回の出番は、将軍さんのお子を

取り上げる産婆さんの役で、

産婆さんだからサンバを踊るのです

そうなんです。

だってそうでしょ?

産婆さんだから、サンバですって

何がなんだかよく解らないけれど

元気に踊りのレッスン受けてはります。

本番は12月2日中央公会堂六時半からです

勿論見に行きますよ、楽しみやわー、爆笑してきますね!顎外れんようにせな。

こんなん言うてますけど、実は私も昔エイジングシスターズの仲間やったんですけどねー。。

でもちょっとキャラが違うような気がして辞めたんです。

誰??キャラ、どストライクや言うてる人は。









2016年11月23日水曜日

この季節の一番リメイク

ある年代の女性達、皆さんお持ちです、

カシミヤコート。

1980年から、1920年頃は

こんなシルエットが主流で、

そして素材はカシミヤ100パーセント。

生地も縫製もしっかりしていて、

肩周りも思いっきり、

しっかりしてます(笑)。

いくらお高く買ったとしても、今は着ると

チョイ時代遅れです。

でも捨てられない

だって高かったんですもん(泣)!

20万30万あったり前で。

それをすらっと買えたんですもの、

バブルの時代と言えば時代だけれど

だから余計に捨てられません、決して!


最近特に多いリメイクです。

大きな肩パットを取り外し、

肩線と袖幅も詰めて。

本当は衿の形もボタンも変えたいのだけれど

そうすると、お直し金額が。。。。

そこで襟や釦のクラシックさは着こなしで何とかしてもらう事にしました。

コートは、やはり良い物でないと、ちょっとした食事に行ったときでも、クロークに預けますでしょ。

林真理子さんのエッセーの中に「クロークの方は色々なコートを見てきている。」と言う件が。

黒服さんに見せるためでもないけれど、若いときは良いけれど、

ある程度の年齢になりますと、気になりますもん。

アベノミクスの消費拡大に反する事やってますけど、ええもんを大事に着続け、その浮いたお金で

良いレストランで美味しいもんたべましょ!そうしましょ!そうしましょ!!










2016年11月19日土曜日

講談って面白い!


講釈師生活40年 旭堂南鱗 講談の夕べ と言う会に行ってきました。


高校の同期だった今西君が、

講談師になったんです。

好男子ではありません、講談師です(笑)

「講談師見てきたような嘘をつき」って言う

講談師。

ポスターの彼と私が同期?

あんまりだわ!

いやー。。こんなもんかも(泣)

あまり講談て聞く機会が無いのでしょ、

でも行くと面白い、歴史の勉強になるし。

最初の南鱗さんのお題は

「雷電の初土俵」

今まさに九州場所が開催されていて、

タイムリーですやん。

雷電がいかに凄かったかというお話で、体が、大きいだけでなく、「一枚あばらの、桶胴?」

漢字合っているのかしら?一枚あばらってどんなん?桶胴って?解らないけど強そうな体なんでし

ょうね、大鵬関がそうだったんですって、南鱗さんが言うてはるから間違いないいのでしょう。

いやどうか知りませんけど。

254勝10敗というびっくりするような成績やったとか。

あまりに強すぎて、死人が出て、禁じ手がいくつもあったとか。

それで横綱になれなかったですって。

そんな日本の力士、出て来てほしいですわー、遠藤君が昨日、白鵬に勝ったと思ったら、

今日、鶴竜に負るやなんて、どっちもモンゴルの人やけど、別にモンゴルがいやっちゅうてるので

はないのよ。

話しそれましたけど。

ゲストの神田陽子さんが「炎の歌人与謝野晶子の生涯」を語ってくださって、読んでくださるといっ

たほうが良いのかな?

ああ弟よ、君を泣く、君死にたまうことなかれ、末に生まれし君なれば。。。

の詩があんなに長い詩だとは思わずなるほど勉強になりました。

そしてあの時代にあの詩を世に発表した与謝野晶子さんの勇気に「感動したわ!」

そんな感じで他の人の講談も楽しくって、2時間半と言う時間があっという間でした。

その後はみんなで、居酒屋さんにくりだして、いつもどおり飲んだり食ったりワチャワチャ、そのうち

南鱗さんもゲストの方たちと来て、楽しくって、面白くって、いい一日でしたわ。










2016年11月17日木曜日

毛皮のコートもバッグにリメイク


最近ちょっと、ファーブームです。

コートの袖口とか、ロングジレとか、普通に衿、ニットカーデのポケットにも毛皮が使われていて。

クリーニング屋さん泣かせだわ。

フェイクならいいのだけど、それでも風合いが。。

リアルファーだと、どうするのしら?

一枚皮のもありますけど、最近は加工技術が開発され、ファーをひも状にして編んでいたり

布に少しずつ。づらして貼り付けてみたりと、軽く仕上げる工夫が見られます。

それでないと、これだけ気軽にファーを楽しもうと思うと、狐さんや、ウサギさんたちが、絶滅してし

まいますもの。

昔は、そのまんまファーを使ったコートばかりで、重かったです。

その中でも面白い三色のパッチワークになっていたハーフコートですが、今着るのにはチョイ勇気

が要ります。

それなので、バッグにしました。

大きめで、裏地を厚地にして、皮に負担が余りかからないように、身頃のポケットをそのまま利用し

ます。

見えるでしょうか?お花が入っているところです。



2016年11月13日日曜日

ジャケットのリメイク

SNSからのお客様で、買ったものの一度も着ていないと言うジャケットのリメイクを承りました。

遠い北陸から、車でLong And Winding Road (ビートルズ世代なもんで^^)を、ぶっ飛ばして、来てくださ

いましたのよ。

やはり、遠方からも来てくださる位だから、良いジャケットです。

スーツなんだけど、ボトムは、そのままで良かったみたいで

ジャケットの大げさな肩周りを小さくさせていただきました。

そのついでに袖丈と袖幅・身幅も詰めてジャストサイズ仕上げました。


裏地をばらして中を見るとやはり丁寧な仕立てで、麻芯(アサシン)が使われています。

何十年前なんでしょねー。

麻で出来た芯だから麻芯

アサシン?暗殺者とちゃいますよ。

今では上等な紳士の背広などには使われているけれど、

婦人服には、もーほとんど使われていないです。

まるで仏像胎内の経典見つけて年代知るみたいな、

えらい大げさですけど。

それほど、縫製業界の日進月歩は、良いのか悪いのか。。。

効率ばかり追っかけて、手間隙掛けずに、やっつけ仕事になってきているように思われます。

長く着れて、着崩れもしなくてでは、回転が悪いですもんね。

ぼやきはこの辺にしましょ。

お洒落なスカーフで、気分を変えたり。

インナーにセーターをお召しになったら、ショートコート代わりに活躍しそうです。

車が足の地方では、コートなしでも、それだけでオッケーな場合もあります。

ピンボケですんません。





北陸は、これからは、大変な季節に入るのでしょうね、でも美味しい蟹がありますやん、それに

鱈も美味しい時期になるしね。

最後は食べもんの〆です!


























2016年11月10日木曜日

スカートの丈に下駄を履かせました!?!


若いときには、丁度良い丈のスカートでも歳を重ねると、短いと感じるようになります。

そこで丈を一杯出したいのですが、そうも行かず、折り返してある分を伸ばして、そこに裏地と似た

ような色の生地で継ぎ足して折り返しにします。

業界用語で「下駄履かせ」と言います。

裏地も勿論短くなるので、継ぎ足しますよー。

このスカートは、折り返しが5センチあったので、4センチは伸ばせたかな。

こんな綺麗色のループツイードなかなか無いもの、大事にして履かなくては。


下駄ってねー。。

最近履きませんよね、浴衣の時くらいかしら?

でも言葉はしっかり残っていますよー。

下駄を預ける。

下駄を履くまで解らない。

下駄も仏も同じ木の切れとかね!

下駄履きマンションとか言うのもありますよ。

昔、学校で赤点取りそうになったときに下駄履かせてもらったことも。。。

あーあ!嫌なこと思い出してしもたやん。




2016年11月9日水曜日

本読み会で「今昔物語」



昨夜は、室谷有利子さん主催の「彩々サロン」で、本読み会でした。

瀬戸内寂聴さんが、現代語訳された今昔物語です。

45編ある中、「蛇になって男を追った女」いかにも瀬戸内さんらしいお題の付け方ですわ。

講師は戯人舎の森下昌秀氏。

参加者全員で、初見で声を出して順番に読んでいくのです、寂聴さんらしく艶っぽいお話なんだけ

どやはり仏教に絡んだお話なので、漢字があーあー難しい。

読むのさえ大変なのに字が読めない日本人なのに、情けない、あーあー情けない。

声張らなくてはならないし、感情も入れないと、必死に読み進むのですが、そのために内容がさっ

ぱりつかめない。

二回目からやっとどんなお話か理解できましたわ。

解ると、突っ込みどころ満載で、不思議さも満載で、読めば読むほど、「これはないわー」とか言い

合って話が膨らみます。

膨らんだついでに、同じ今昔物語の中の「蜘蛛の糸」の話に飛んで、斜め前のマダムが

「私あのお話嫌いやわー、がっかりしたわー」と仰って。

そう、皆知ってる教科書にも載っていたお話。

カンダダは、お釈迦様が垂らしてくれた糸にしがみ付き、後から来る罪人達に「来るなー」と叫んで

そこでプツンと糸が切れてしまうの。

そこで考えましたの、カンダダは、悪い人なのかしら、悪い人だけど、一度だけ蜘蛛を助けたから、

お釈迦様が糸を垂らしてくれたのですよ、選ばれし人よ。

地獄から這い出たかったのに、他の罪人達が下から追いかけてきたら、そりゃ怒りますよ。

沢山の人が一本の糸にしがみ付いたら切れてしまうもの。

「くるなー!!」と叫んだとたん切れてしまいのですが、私も同じ立場だったら「来んといてー!」

と叫ぶと思う。

でも子供が読むには、それも教科書では、「わっかるわー」と言うわけには行かないわ。

「みんなで、助け合って行きましょう」だもの。

優しい人には、カンダダは、やはり情なし男なんですよ。

一つの話で、色んな方向に話が進んで楽しい時間でしたわ。

おまけに、カンダダ嫌いのマダムのお孫さんが、お能を演じると聞いて、早速その公演にご一緒さ

せていただくことに。

話膨らむにも、ほどがあります。




追記:カンダダなのに、カンジダって書いてしまって、後であわてて書き換えました。
    なんと言う書き間違い、私の投稿は、目が離せません!





2016年11月7日月曜日

ウェディングドレスから、ベビードレスにリメイク。


この前某国営テレビの朝ドラをチラッと見てましたら。

戦後の大変なときに主人公の若い女の人が、外国の奥様に頼まれて、ベビードレスを作ってらした

んです。

それもお母様のウェディングドレスやったんかな?

ほとんど見てなくって、間違ってるかもしれませんけど、そんなお話でしたの。

昔はよく作りましたよ、ドレスは大きいから、布がいーっぱい、使えますの。

ベビードレスや、帽子、はたまた靴、色んな小物まで作りましたわ。

悲しいけれど、近頃そんな仕事めっきり減りました。

結婚式が減ったでしょ、それにドレスもレンタルが多くなったし。

戦後は、皆貧しかったけれど、生きていこうとする、パワーがあったわ、あったわって、

その時は、さっすがの私でも生きてはいなかったけど。

今は、元気が無いように思えて仕方がないの。

ファッションも冠婚葬祭もチープになって、面白くないねん。

今買ったお洋服は、お直ししてまで、着る価値があるのでしょうかね!

一部には、ありますけど限られていますでしょ!

最近の私の仕事はと言うと、景気がよかったときに爆買いした洋服を、リメイク・リフォームするって

言うのが多いです。

改めてその時代の生地のよさ、縫製の確かさを再認識します。

こんなん言うてると、古ーいって言われてしまうのでしょうかね!






2016年11月3日木曜日

デニムジャケットのお修理

暑いのか寒いのか、よーわかりません^^

こんな時期に便利なデニムジャケット。

マイケルジャクソンばりのパワーショルダーと袖丈が長ーい。

オーバーな袖山の修理のついでに袖丈も短くしました。
袖口にこんな三つ編みが付いてると、ややこしいので袖山で詰めたほうが

綺麗に上がりますよ!

2016年11月1日火曜日

めぐまりこさんのドレスから、聖子ちゃんを思い、そっから町田樹さんに思いをはせる!


めぐまりこさんドレスのお直しですの。

真っ白いウェディングドレスのような

ロマンチックドレスのドレス丈詰めです。

前の長さはよいのだけれど、

テールが長いので、前の長さに

合わせます。

フリルが多くって、仕事のやり甲斐が

ありますって(泣)


このドレスの時は、きっと聖子さんよ

そして歌は、♪あなたに逢いたくて♪よ

聖子さんみたいな透き通る声で、

眉間にしわよせて、そして ここが肝心

膝を、少し曲げて、右肩のお袖を

少しずらしてね!

聖子さんいいなーおっと、まりこさんだわ。

「あなたに逢いたくて」といえば

思い出しました、話膨らみます。

ついて来て下さい。


フィギュアースケートの町田樹さんが


新しいプログラムを横浜で5月に開催されたショーで、「あなたに逢いたくて」に合わせ。

素晴らしいスケートを披露してはりました。

あの曲を男性が演じるって凄いでしょ!以前の白夜行のときも感動物だったけれど、

今回も聖子さんの歌に合わせて、情感たっぷりです、海外でもえらい評判だそうですよ!

選手生活にピリオドをつけはったけど、ショーの世界では、頑張ってくれてます、まだまだ

目が離せませんわ。

いつもながらあっちゃこっちゃのブログでした。







2016年10月28日金曜日

ステージドレスのリメイク

いつも衣装のお直しを承っている、めぐまりこさんからのご依頼で、ステージドレスのリメイクです。

今回は、ぴったりの衣装なのに、サイズを大きくして、着丈をカットして、袖を付ける作業です。

何でぴったりなのにと思うでしょ?

女性は、少しでもスリムに見せようとするのにねー。

それには訳があるのです、中にもう一枚ドレスをお召しになって、着替えの時間を短縮するため、

お客様を退屈させないようにの工夫です。

ですので肩の所にも、袖があると中のドレスのストラップが解りにくいでしょ。

後ろのファスナーも、ごっついカバン用のファスナーに取り替えます、早着替えのときにファスナー

が布に絡まないよう、スライサーが掴めなくて、ワチャワチャしないようにね!

こんなショーマンシップいやショーウーマンシップにあふれたまりこさんのお仕事は、楽しいわん。

まりこさんは、咲くやこの花芸術祭2016、オープニングプログラムで、「大奥」で米団治さんの正室

さんを演じます。

扇子持って大きな口開けたはるでしょ(笑)。

12月2日の中央公会堂のお芝居楽しみです。












2016年10月25日火曜日

PHILO SOPHY ワンピースのリメイク

ワンピースの衿と袖にウーリーレースで飾られていて、ウエストは太いレース、裾には刺繍が施し

てあって、このブランドは、レース使いが好きみたい

で、今シーズンもレース使いが多いです。

でも残念ながら、すぐにレースが破れますの、去年もお修理させていただいたのですが、今年も破

れたと言って、承りました。

昨年も「衿と袖は、別にレースは無くてもウエストのレースと、裾の刺繍があるので、要らないので

は?」と提案したのです。

デザイナーさんには、本当に申し訳ありませんけど。(Albertaさん ゴメン

レースを編んでいくのが、めんどくさーいと言う気持ちも、ちょっぴりあったのですが(笑)

そのときは折角だからとレース修理をしておいたのですが、又再び今年も。

生地も縫製もデザインも良い物なので、長く着続けていただくには、思い切ってもう一度レースを取

る事を、提案しましたら、「そやね!そうしましょ。」とあっさり取っ払うことに。

取ると言っても、見返しと身頃を解いて、レースをはずし又縫製し直すというめんどくさい作業にな

るのです。

でも出来上がりましたら、やっぱりよかったわ。

あっさり、スッキリ、細く見えるし。

喜んでもらいましたわ!

ブランドイメージひょっとして壊したかもしれないけど、長く愛用していただくほうが、お洋服も喜びま

すもんね。

お詫びのしるしにPHIRO SOPHYのリンク貼り付けときます。


2016年10月20日木曜日

お誕生日プレゼントに頂いた、生まれたときの新聞


とても興味深く読みました。

第一面は、未だ戦後の処理が進む中、新に又戦争がおこっている様子。

一番ええ所に鉛筆の広告があったりして。

どうか拡大して読んでください。




面白かったのが、二面です。

「二百十日も事もなく済んでの!」記事です。

最後のほうで「今のところは不安はないと気象庁は言っている」と結んでいますが

あくる日の3日に大阪にジェーン台風が上陸して、生まれたての私と母は、とても怖い思いをしたの

です。

あの頃の気象観測はそんなもんだったんでしょうね!

それから百貨店の広告も興味深くて、松坂屋のブラウス980円ウールのスカート2200円。

丁度10分の1くらいの貨幣価値かも。

三越はやはり呉服がメインで、晒や、胴裏、ネルとか今の人が見たら何???

洋服でも、既製品のもありますけど生地の広告もあって、あの時代はまだオーダーが盛んだったん

でしょうね。

洋品の欄には、ズロース180円とかさる又110円とかこれも今の人が見たら、わっけわからんでし

ょうね。

でもズロース180円て今で換算したら1800円位になるからお高いですよねー。

いやそんなもんかな?ちょっとしたレースの付いたええもんやったら、そのくらいしますものね!

連載小説は石川達三「風にそよぐ葦」ずいぶん昔に読みましたわ。

こんな生まれたときの新聞見てたら、私って歳往ってるのやなーとつくづく思い知らされました。

歴史がありますもの。

半世紀以上も生きてしまって、美人薄命とか言いますけど、長生きしてしまって、美人の条件から

外れてしもたわ。

これからも往き続け、憎まれっ子世に憚るとか言われるんでしょうねー。

あーあー、いややーいややー、早ようお迎えが来てほしいわ。

誕生日プレゼントをもろて、厭世的になってしもたわ!







2016年10月19日水曜日

遅まきながらお誕生日祝っていただきました。


須磨にある、レストラン「ル・アン」で祝って頂きましたの。                     
      


1ヵ月半も遅れて、この歳になってお誕生日も何もあったもんじゃないけれど、祝ってもらえるのは

嬉しいもんです!

建物は、県の指定重要文化財で、大正8年に建てられた大正ロマンの香りがプンプン。

なんと母と同い年の建物。神戸の社交界を彩った迎賓館だったそうです。

阪神淡路大地震の折にもなんとも無くて、昔まんまの家具調度品や、ステンドグラスが、ほんまに

美しくて。



お食事も美味しく頂きましたけど、屋敷の中やお庭を見学させてもろたのが、ええしのお家を

見るのが大好きな私にとって、至福の時間でした。


お向かいは、須磨離宮公園があって、食事の後に行きましたけど、こちらも素晴らしい公園で。

大きな樹木やバラそして彫刻。

水をふんだんに使った演出等、神戸ってお金持ちの県なんだと言うことを再認識しました。

                

[曇っていて、うまく画像撮れなかったのでお借りしました]
もしここに大音響で音楽が流れていたら、プチベルサイユ宮殿ですやん。

久しぶりに沢山歩いて1万歩超えました。

明日きっと足痛くなるので、シップ貼って寝ますわ、歳やなー!






2016年10月8日土曜日

LINE内のグループ

お茶の先生と最近LINEで繋がることができましたの。

そこでLINE内で先生の生徒さん達でグループが出来ていて、早速お仲間に入れてもろたんですけ

れど。

先生が、私が最後の参加者と皆さんに紹介してらして。



なーんだ皆さん、とっくにグループ参加してはったんや。

先生もきっと、私みたいなオバチャンにLINEのグループに

進めるのも気遣ってくださったのかもしれないわ。

ある意味びっくり、と言うことは、生徒さん全員が

スマホ保持者って事。

まさかお茶みたいなトラディッショナルな世界で、

LINE内グループが作られていたとは。。

びっくりぽんや! (ここいらへんがオバチャン)

ITすすんでいますわ。

へんな先入観もったらあきませんね!



これからは、お稽古日の変更など、いちいち私にメールしなくてもLINEで、一斉通達出来ます。

もっと早く気が付けばよかったわ。

ちゅうか先生も早く言うてーなー!



2016年10月7日金曜日

【華麗なる一族】を呼んでキムタクを考えた。



山崎豊子さんの「華麗なる一族」上 中 下 三冊一週間足らずで読破。

どんだけ暇なんでしょ私。

山崎豊子さんと言えば膨大な資料を集めて、ものすごい時間を掛け取材をなさる作家さんなのに。

2200ページ以上もある三冊をそんな短時間で読まれたら、たまったもんやないと思われそうだけ

ど、それだけ面白かったです。

読み進むうちに、ぐいぐいのめりこんでやめられません、上手い作家さんですわ、なんか上から目

線で申しわけありませんけど。

内容はほとんどの人が読んだはるから、あえて書きませんけど。

Facebookに「これから読むよー」って投稿したら、「読んだよー」「読んだでー」のコメントばかりで、

今更って感じ、でも読んでよかったわ!

読んだ後、映画にもなっていて、テレビドラマにもなっているらしく、テレビの方をチョコチョコ動画で

観ていましたら、小説はお父さんが主人公なんだけど、テレビでは長男の鉄平さんで、内容も微妙

に違っていました。

何よりも、鉄平さんが、あのキムタクって言うのが。

鉄平さんは小説では背が高く、眉が濃くって筋肉質でがっしりした体格となっているのに、なんで

キムタク?

他に俳優がいなかったんだろうか?

まーそれなりに上手な演技だったけど、テレビ版見てがっかりだわ、それやったら誰かいなと言わ

れると、10年くらい前で主役を張れて、視聴率取れる俳優は、誰よ?

となると思い浮かばない。

織田祐二か唐沢寿明かなー、背はもっとほしいけど。

今なら玉山鉄二かなー、ごめんなさいみんな呼び捨てで。

何でキムタク、そして原作の主役を変えてまでキムタク。

やはり事務所の力と、視聴率かしら?

そんな事考えると、昔の木村拓哉さんって凄かったんやねー。

あの時代は、まだまだ若い人もテレビドラマ観てましたもの。

映画のほうも予告編だけ観たけれど、鉄平役は仲代達也さん、ピッタシですやん。

そっちのほう観てみたいわ。

またまた今日も、めっちゃいけずなブログでした?



2016年9月21日水曜日

新派「女系図」を観て色々考えました。

新派のお芝居は、初めてで、「どんなもんじゃろかいなー」と、台風16号の吹き荒れる中、行きまし

た。



今回の台風にもちゃんとしたお名前があります。

アジア名はマラカス、フィリピン名はジェナーです。

しょうもないこと知ってますでしょ。

ちなみに私の生まれた日にも台風が大阪を襲っていて、

その名はジェーンでしたのよ。

あいもかわらず、前置きが長くて。。。


原作は、泉鏡花。

ある年代以上の人は、わかる内容だけど

お若い人には、さっぱりわからないでしょうね!

劇は勿論、映画にも、歌もヒットしました。



ざっと内容は、幼い頃スリなどをしていた、孤児の早瀬が偉い先生に救われて、必死に勉強して

ドイツ語学者にまでなったんです。

けど芸者さんの、お蔦と仲良くなって、彼女を身請けして、一緒に暮らし出すのよ、同棲ね!

けれど、先生の命令で仲を裂かれるのです。

そこで、有名な「月は晴れても心は闇だ」「切れるの、わかれっるのってそんな事は、芸者の時に裕

子とよ。。。」ってせりふがあるのです。

泣く泣く別れた二人、お蔦は、そのショックで病気になってしまうのです。

そして、最後に先生の許しを得て会いに行ったときは、もう死んでしまっていたと言う、悲しいお話。

お蔦を演じた波野久里子さんが、よかったわ。

別れを切り出される、湯島の天神さんの場面やっぱり、一番の見所。

身請けしてもらったとはいえ、芸者あがりなので、世間に身を隠すようにひっそりと

人目をはばかりながら、過ごしていたのに、早瀬の誘いでおおっぴらに初めてのデート。

何も知らずにはしゃぐ可愛らしさ、その後別れを告げられた後の悲しさ、女心を身のこなしと台詞

で、表現していて、思わずもらい泣きしてしまったわ。

芸者さんねー。。

最近は、おおっぴらに、お練のときも見に行ったり、二人でいるときの写真を撮られたり、今の芸者

さん達お座敷以外の場所での露出が多くなって来てます。

追っかけるマスコミもどうかと思うけれど、彼女達の心意気も変化してきたのかしらねー。

今回の公演も二代目喜多村緑郎襲名披露だったけど、穿った考えかもしれないけれど、

もう一人の襲名披露には、ある意味いい宣伝なったのかもしれませんね!

相変わらず毒のあるブログですわ。







2016年9月19日月曜日

お茶事を習いました。

今日は、母校のお茶室で、茶道教師の長澤さんに、お茶事を体験させてもらいました。

汲出しのお湯のみ
初座で、汲出し、懐石、主菓子、御座で濃茶、御干菓子、

薄茶を頂くフルコースです。

寄り付きで、汲出しを頂き、心を静かに整えて、

呼んでくださるのを待つのです。

例によってあの狭いにじり口から、お茶室に入ります。

そして、お軸、お道具を拝見して、お席に着きます。

そこで、懐石です。

残念ながらお台所が使えないのでで本日は、お弁当ですよ。

その他、長澤さん手作りの八寸は鴨や黒枝豆

懐石料理のメインは、煮物碗、それも先生の手作り。

今日は、萩真蒸です。

煮物碗が運ばれると、塗りのお碗の美しさを眺め

そして、蓋を開けると、スダチの香りがして

美味しいお出汁の中にその真蒸があるのです。

魚の身とホタテの生地に小豆と枝豆で、

こぼれ落ちるような萩の花を表しています。

スダチで、露草を表現しているのですって。

蓋付きってワクワクします。

開けた瞬間、目と鼻で、瞬時に季節を感じ、舌でその美味しさを味わえます。

それは、作る人と、食する人の無言の対話です。

心をこめておもてなしをする亭主の気持ちが、しっかり客に受け止められる瞬間です。

なんか、いつもと違う、私のブログ。(ドナイシタン??)


でもそれだけ、手間隙掛けて、作られた

その萩真蒸が、美味しかったんです。

後は、もーええわって感じなんですけど。

そのあと、またまた、主菓子は手作りの栗金団。


















もーええわ、と言いながら目の前に栗金団が現れたとたん、画像撮るのも忘れ、お口の中に入れ

てしまったので、画像お借りしました。


そして中立ちとなって、後座続くのです。

後座は、床の間のお軸をはずして、お花を飾ります。


お花は、宋旦槿、たまさきフジバカマ、節黒仙翁、白山菊、鈴虫花

矢作ススキ、新高不如帰草。

画像小さくてすみません。








後座は、お濃茶を頂いて、そのあと薄茶に続きます。



ぬらして折りたたまれた、茶巾と、

使っった、茶巾を入れる、茶巾落とし。

多分山中塗りかな?

お濃茶を頂いた後、お茶碗んの口元を

濡れ茶巾で、綺麗に拭くのです。

回しのみだから。










お干菓子も、手作りです。

菊の落雁と菊の葉っぱの形の緑色の州浜。

一通り、すべてのお茶事を済ませた後は、

めいめい自分でお茶をたてて、お菓子を頂き

女子会?

いやいや、婦人会。

痺れた足をいたわりながら、ワイワイガヤガヤ。

浮世離れした優雅な空間から瞬時に、あわただしい日常に戻らなければ。

帰って晩御飯せなあきませんの(泣)。

2016年9月16日金曜日

生誕130年記念藤田嗣治展



行ってきました、兵庫県立美術館に、藤田嗣治展です。

久々の神戸で、行くまでに既にお洒落。

岩屋の駅を降りて、ミュージアムロードを、歩きますと。


こんなのが、道の真ん中にこんなのが、

さやえんどうなんですって、

下でくつろげます。

右見たら海、左見たら山が

見えるとこまで来ると、

兵庫県立美術館。

表には、大きな「なぎさちゃん」がお迎え

です。

美術館は、安藤忠雄さん設計、

やっぱりコンクリートです。

中に入って、鑑賞する前に、音声ガイドを、

お借りしました。

あんまりこういうのを借りないのですが、

語りが、オダギリジョーさんなので^^

オダジョーさん主演の映画「FOUJITA」

見たもんですから。

彼のお声が聞きたくて。


1909年から1965年まで、すべての

藤田作品に出会えました。

例の乳白色のイメージが強いですが、

初期のピカソもどきの、絵や、

彼の運命を変えることになった、戦争の絵。

晩年の宗教画とも思える作品。

一枚一枚に藤田の心情や、時代背景

そのとき住んでいた風景など、

一枚、一枚の画から藤田のメッセージが

込められていました。


その上オダギリジョーの静かに語られる解説とあいまって、思わず目頭が熱くなりましたわ。

オダギリジョーの横に書いてある、「私の体は、日本で成長し、私の絵はフランスで成長した。」

まさしく仰るとおり、本人が言ってらっしゃるのだから、間違いない!

よかった!遠かったけど、ほんまに見に来てよかったです。

最近、錆びて来てるのとちゃうかいな、と思われる私の感性が、少しは磨かれたかな?

時間忘れるくらいじっくり見て、気が付いたらお腹ペコペコで、


館内のレストランで食事したのですけれど、

そこも、見晴らしく、お料理もとてもよくて。

山田錦のビールなんぞを頂いて、

眼福、口福の一日でした。