2010年1月29日金曜日

藤田嗣治・しごとの家



 ふと入った本屋で見つけた、藤田嗣治が猫を抱えてる表紙の本、思わずページをめくり、読み進んで行きました。
この本は、美術本ではなく、藤田自身が、身の回りの物を、自分好みに制作した。
単なる商品でなく、芸術品として制作した品々が美しい写真と解説で掲載されています。
ある意味美術本かもしのないと思います。すみません ややこしい言い回しで。
まずは、裁縫、「芸術家は、宜しく芸術品を身に纏うべし」その考えそのままに、彼は、自分の服や妻の服、人形の服まで、シンガーのミシンで仕立て上げたそうです。
絵画制作と平行して、その中には、帽子やメジャー模様のベルト、今でも通用する、斬新なデザインとそのセンス。
次は、大工仕事、彼の絵の為のカンバァスや額、円形テーブル、戸棚など・・・。
特に額は、缶詰のブリキを切り抜き魚や、ハートや鍵のレリーフで飾られていて、作品と一体化されていて、なるほどと素晴らしい!
次は陶芸の絵付け、それはそれは可愛いと言うか何というか、猫や子供達、とてもユーモラス。
そのほか木箱や、文箱、すべて藤田ワールドそのもの、
こんな素晴らしい芸術家を日本画壇は、見捨ててしまったのでしょうか?
この本の中には、そのことは、全く触れられていなかったけれど、けれどその方が、藤田にとって、良かったのかも。
久しぶりに、素敵な本に巡り会えまた。
本屋さん巡りもたまには、良いもんです今話題の電子辞書「Kindle」や「iPad」では、決してこの様な本の出会いは、ありませんもの。
日時: 2010年01月29日 21:08

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