2023年11月5日日曜日

蟋蟀が鳴いてるのを聴いて、色々。




コオロギの、鳴き声が、未だに聞こえます。

11月でも、夜遅くに遠くから聞こえてきました。

これってなんて鳴いているかって「肩させ裾させ綴れ捺せ」と冬支度に励めって、鳴いてるそう

です。

その昔、針仕事をしていた母が言っていたのを、懐かしく思い出しました。

杜鵑が「テッペンカケタカ」言うてるみたいに、聞く側の解釈よね。

冬に向かい、着物の肩や裾のほつれや破れを、綴らなあかんよーって「綴刺蟋蟀・ツヅレコオ

ロギ」が言ってくれているそうなんです。

着物の肩は、荷物をしょうから破れます、ま、今で言うリュック。

着物の裾は、昔はほとんど歩いていたから、裾がほつれますよね。

それで、今だとチャッチャと処分するけど、綴くります。

お直しして着続けるのです。

「ほんまかいなーと思うけれど」昔の人は蟋蟀の鳴き声をそう聞いて、針仕事に励んだそうで

すよ。

よく聞こえたでしょうね、夜はきっと静かだったろうし。

テレビもスマホもないから、囲炉裏端で、ひたすらチクチク刺し子や、あて布なんかして、秋

の夜長お修理したんでしょうね。

令和の蟋蟀は、なんて鳴いているのかしら?

「税下げ、税下げ、賃上げ、賃上げ、物価下げ」かもね!

昭和のおばはんの、取るに足らないお話でした。


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