2012年2月28日火曜日

続けさまに読書


友人から進められ、本屋さんに取り寄せまでして手に入れました。
新堂冬樹さんの《黒い太陽》アマゾンでも簡単なんですが、図書券があったもので・・・。
19歳の少年が父の入院費の為に夜の世界に飛び込みのし上がっていく、キャバクラを舞台にした物語。
スナックや、バーやクラブなどは、大体わかるのだけれど、私キャバクラは知りません、なぜなら、1980年くらいから、現れた業態だそうです。
時間で料金を支払うシステムだそうで、お店側では、働く女性の事をキャストと呼ぶんですって。
ご贔屓頂いているお得意様にも、いらっしゃいます、皆様とても綺麗で、素敵です。
男性は黒服なんですって。
読んでいくと、知らない世界なので、興味津々で、一気に読み進むことが出来ました。
これだけ内部事情を赤裸々に描くと、キャバクラの経営者さん怒るのでは、と思うほど、きっちり描いたはります。
キャストが、どうすればお客の指名をゲットするか、美しくスタイルが良いだけでは、いけなくて、いかにお客様の話を聞き、気持ちをわかって差し上げるかが大事だそうで、同じ接客業として、勉強になります。
この世界は、学歴が無くても、頭がよければのし上がれる。
intelligent でなく cleverな主人公は、夜の帝王にのし上がって行きます。
そして挫折も味わい、悲恋に泣き、次第に人間らしさを失っていく悲しいお話なんです
世の中には、こんな世界もあるやなーって感じで・・・。いくらお金儲けできても、私は、ええわー^^
次は、重松清さんの《希望が丘の人々》、教師であった奥さんを癌でなくされ、子供2人抱えた主人公が、奥さんの故郷で塾経営で、再出発するお話。
こっちは、ハートウォーミングな、お話かなと思い、読み続けると、モンスターピアレンツが出てきたり、学校教育の問題点を鋭くついていて、泣かせたり笑かせたり、なかなかお上手な作家さんです。
言葉も、思わずメモりたくなる、素敵な言葉や、初めて知る言葉が、ちりばめられていて。
【子供の「もしも」は、未来に対する可能性。大人の「もしも」は、過去にしか向かない後悔や愚痴。】思わずツィートしました。
【子供が生まれたときに思うことは、幸せにしてやりたい一生守ってやりたい・・・。】私もそう思いましたよ、今でも思ってますし。
【明鏡止水・泰然自若・若しくは let it be】テンポが良くって素敵!
【ダカツのように嫌われる】??? 思わずPCで検索しました。
ダカツとは蛇蝎で、ヘビとサソリやそうな・・・。など、いっぱい、たくさん。
親父達が、カラオケで歌う音楽は、エーちゃんや、村下孝蔵、かぐや姫、ピンクレディー。
私にストライクなのです!
飽きることなく、楽しく読み進めます。
主人公や、出てくる、人々の、正しいことだけではない、優しさが、満ち溢れていて。
ほっこりさせられました。

日時: 2012年02月28日 23:24

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