2008年10月12日日曜日

物を作る人の気持ち



 
今日も、梅田彩縫館でお仕事です。日曜日なので、人通りが、とても少ないです。その代わり、ご家族連れが目立ちます。一人のちっちゃい女の子が、こちらを見つめています。興味津々の目でまっすぐに、無遠慮に(ごめん、ちっちゃい子が遠慮したらおかしいですよね)じっと見ています。
私が、針と糸とで仕事をしているのを、珍しそうに・・・・・。そうでした、私も幼い頃、人の仕事を見るのが、好きでした。母が、私のために服やセーターを、作ってくれているのを、横で見ていました。それから好きだったのが、大工さん、その中でもかんな削り、しゅるしゅる出てくる、かんなくずの、匂いが、好きでした。「あぶないから、あっちへ行きやー」と言われても、離れなかったものです。そして、近所の、畳屋さん、針と糸だけど、大きさも、手の使い方も違って、肘まで使って、わくわくしながら、すっごいなーと飽きもせず、眺めていたものでした。私たちの時代の子供達は、物を作る人をリスペクト(尊敬だとたいそうなので)していったものです。そして「将来あんなの出来ると良いなー・・・」と思った物です。今では、そんな風景も巷では、目にすることが出来なくなりましたが、そして悲しいかな、そんな物作りをする人を大切にする心も薄れてきたような気もします。効率よく便利な機械で、すべて同じレベルの物を作ってしまう、もっと美しくもっと素敵になんて考えない機械で。
手作りの物って、気持ちも伝わるとおもいません?作る側と受け取る側の心が伝わるような、相手の事を思いながら、作るって良いですよね。そんな風に仕事をしなくては、と思わずにはいられません。
みんなが、そんな仕事をしていったら、やれ偽装や、手抜き工事なんか、無くなるのにね!
日時: 2008年10月12日 21:42

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