2011年11月2日水曜日

正倉院展[Ⅰ]


11月に入り、秋晴れの休日、ドライブがてらに、奈良の正倉院展へ、行ってきました。
相変わらず入り口は、長蛇の列、見ると平均年齢60~70才。
その中にいる私も,ドストライクなんですけれど。。
正倉院展

今回の目玉は、金銀細荘唐大刀や黄熟香、大刀は、特に会場内にいても、列を作らなければならないほどの、人気、さすが、さらっぴんのような、美しさです。
エイの皮で覆われた、持ち手、金銀で漆塗りの上に施された、繊細な、装飾、その上に、瑪瑙、翡翠で飾られていて、美しいのなんのって。
戦いの道具なんかでは無く、アクセサリーのようです。
黄熟香は、ガラスの中に入っていて匂わないので、外から見ると、ただの木です。
職業柄、最も注目したのは、七条織成樹皮色袈裟、今年の流行色である、茶をベースに、微妙なグラデーションに織られた綴れ織の生地や、茶に染められた、布を、パッチワークにしてあります。
もともと、袈裟は、古布でパッチワークなんですが、とても渋い色合い。
そして、縫いに注目すると、もちろん手縫いなんですが、きっちりとした、ピッチの縫い幅、まるでミシンで仕上げたような出来上がり。
古代の人が、コツコツと、機械を使わず、手作りで仕上げた、最高傑作!
次に驚かされたのが、古文書、中でも事務書類、律令制においては、役所のやりとりは、文書で行われていて、その上、文書が、届いているかどうかも、確認の文書もあります。
不要となった文書は、廃棄になるのですが、当時の人は、それの裏を、メモ用紙にしたり、写経に使ったりして残っていて、重要な資料になっているそうです。
現代も、言ったか言わないかのトラブルを防ぐために、電話ではなく、メールのやりとりが、常識になりつつあります。
確認のために、CCや、BCCで確認し合ったり、文書も、裏が白なら、当たり前のように、メモ用紙にしていますもの、歴史は繰り返されます。
なかなか、興味深く、宝物を、いつ何時持ち出したかの出蔵書などもあり、きっちりしてはります。
そんなこんなで、1200年前の宝物が、綺麗なままで残されて、目の前で見る事が出来る、その上、まだまだ未発表のお宝があるちゅうのが、素晴らしい、感動します、正倉院バンザイです!!
日時: 2011年11月02日 14:23

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