2011年11月21日月曜日

個人的読書週間


 百田尚樹の新作「プリズム」に続き、池井戸潤の「空とぶタイヤ」上下一気読み、それはもう面白くて(ワハッハではない面白さ)寝る間も惜しんで読みきりました。
池井戸作品は、以前「銀行狐」を読み、元バンクマンの視点での世間の見方が面白かったけれど、今回も、もちろん銀行が、いっちょ噛みしている作品です。
運送屋さんの社長が、トラックの脱輪事故で加害者になってしまい、車両整備に問題が無いことから、泣き寝入りせず、真相をつきとめる行動に出るお話です。
そんな事件10年位前にありましたよね
自分の社員を信じ、仕事に誇りを持ち、家族を守り、何度も襲う危機を、粘り強く戦い続ける姿に、これこそ男だ!社長だ!夫だ!お父さんだ!かっこいいです。
大財閥企業グループに、真正面から戦い挑み最後は、私が大好きな、ハッピーエンドになる作品。
実際にあった事件だけに、ノンフィクションかしらと思ったけれど、読みすすむ内に、おもしろい展開で、フィクションしてました。
それでも本当にそんなことが現実にあるある、コンプライアンス何のそのって感じで、おりしも某光学機器の会社や、若干タイプが違うけれど某製紙会社の隠ぺい工作、大企業のおごり、企業体質、実際にあるんやね。
そこでその社内でパワーバランスを取りながら、働かなければならない、社員たちのやるせなく切ない気持ち、どっかの大球団の誰かさんみたいに、告発しても、だれのフォローも無い。
かなり、モデルっぽい財閥グループの闇の部分を、リアルに描きすぎて、直木賞候補になっていたのに、取り損ねたのは、何かの力が、影響したのかしらと、穿った考えをしてしまうのは、私だけでは、無いかも。
でも「下町ロケット」で、直木賞獲得なさり、良かった!良かった!
読んだ時期が、今まさに起こってる事柄に、ジャストにはまり、経済オンチの私でも、すんなり読み続けることができました。
次は、東川篤哉の「謎解きは、ディナーのあとで」が待っています。
チョッと若者向けですよー^^
日時: 2011年11月21日 22:49

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