2016年9月21日水曜日

新派「女系図」を観て色々考えました。

新派のお芝居は、初めてで、「どんなもんじゃろかいなー」と、台風16号の吹き荒れる中、行きまし

た。



今回の台風にもちゃんとしたお名前があります。

アジア名はマラカス、フィリピン名はジェナーです。

しょうもないこと知ってますでしょ。

ちなみに私の生まれた日にも台風が大阪を襲っていて、

その名はジェーンでしたのよ。

あいもかわらず、前置きが長くて。。。


原作は、泉鏡花。

ある年代以上の人は、わかる内容だけど

お若い人には、さっぱりわからないでしょうね!

劇は勿論、映画にも、歌もヒットしました。



ざっと内容は、幼い頃スリなどをしていた、孤児の早瀬が偉い先生に救われて、必死に勉強して

ドイツ語学者にまでなったんです。

けど芸者さんの、お蔦と仲良くなって、彼女を身請けして、一緒に暮らし出すのよ、同棲ね!

けれど、先生の命令で仲を裂かれるのです。

そこで、有名な「月は晴れても心は闇だ」「切れるの、わかれっるのってそんな事は、芸者の時に裕

子とよ。。。」ってせりふがあるのです。

泣く泣く別れた二人、お蔦は、そのショックで病気になってしまうのです。

そして、最後に先生の許しを得て会いに行ったときは、もう死んでしまっていたと言う、悲しいお話。

お蔦を演じた波野久里子さんが、よかったわ。

別れを切り出される、湯島の天神さんの場面やっぱり、一番の見所。

身請けしてもらったとはいえ、芸者あがりなので、世間に身を隠すようにひっそりと

人目をはばかりながら、過ごしていたのに、早瀬の誘いでおおっぴらに初めてのデート。

何も知らずにはしゃぐ可愛らしさ、その後別れを告げられた後の悲しさ、女心を身のこなしと台詞

で、表現していて、思わずもらい泣きしてしまったわ。

芸者さんねー。。

最近は、おおっぴらに、お練のときも見に行ったり、二人でいるときの写真を撮られたり、今の芸者

さん達お座敷以外の場所での露出が多くなって来てます。

追っかけるマスコミもどうかと思うけれど、彼女達の心意気も変化してきたのかしらねー。

今回の公演も二代目喜多村緑郎襲名披露だったけど、穿った考えかもしれないけれど、

もう一人の襲名披露には、ある意味いい宣伝なったのかもしれませんね!

相変わらず毒のあるブログですわ。







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