今回は「お能と和歌」というタイトルで、万葉集に詠まれた佐用姫と狭手彦の悲恋の物語
です。
解りやすく文学者の方が最初講義してくださるのですが、それがさっぱり聞こえないとい
うか、何を言っているのか解らないのです。
私は、ツレと、ここに来る前に不謹慎ながら、お昼ご飯と共にちょっとヒッカケた物です
から、ウトウトしていましたら、突然後ろの席から高齢の女性が「あのー。。聞こえない
のですけど!」っと仰いました。
そりゃそうですよねー、真面目に講義を聞こうとしている人は、困りますもん。
私の前の席の学生さんなんかは、ちゃんと聞きたかったろうに、何も言葉を発しないの
に、その女性は皆を代表して言って下さったのです。
ごく普通の、カバンに飴ちゃんが入っていそうな良い感じの女性。
私には出来ません、(寝ていたらそりゃ出来ないわ)
おかげで目が覚めました。
さすが大阪のオバサン(ごめんなさい^^)
言うときは言いはります。
講義してくださる方は、著名な学者さんで、勲章も貰ってらして、数々の名誉職に付いて
おられる、素晴らしい方なのに、聞こえないと言うより、高齢のせいか、滑舌がすこぶる
悪く、注意してくださったのにもかかわらず、相変わらず解らずじまいで(涙)
その残念な講義の後はお待ち兼ねのお能。
お目当ての副王知登さんも真正面で見れたし、佐用姫の赤松禎友さんも可憐やったし(お
面被ってるのに何でやねん?)
外は思いっきり寒いのに、お話も降りしきる雪の中のお話で、相変わらず、死んだやら、
霊が出てくる、お能らしいお話でしたわ。
お能の鑑賞に行って、勇気ある女性に会えたのです。
いいなー、あんなふうに言える人って。。