2013年5月27日月曜日

カンヌ国際映画祭で審査員賞おめでとうございます!

カンヌ国際映画祭で、是枝監督の「そして父になる」が、審査員賞を受賞しました。
おめでとうございます!!
福山雅治さんがお父さん役で、公開が楽しみです。

是枝監督って以前から、実際の事件をヒントに映画をお作りになることが多くて、以前主演男優賞を獲得した柳楽君が主役の「誰も知らない」も、そうでしたけれど。

今回の「そして父になる」も、赤ちゃん取り違えと言う、悲しくて、残酷な内容です。

つい最近もそんな事件ありましたし、昭和40年くらいのころは、よくありました。
時期がベビーブームだったこともあり、看護婦不足や、管理体制の不備などが原因なんだろうけれど、間違われた家族は堪ったもんではないと思う。

たいてい就学前に血液検査をして、気が付く親が多くいそうです。
おっぱいをあげ、その時代だから、布オムツを洗濯し、熱が出たら、寝る間も惜しんで看病し、手塩にかけて育て上げ、一杯写真も撮って、アルバムに貼って(昔は、データーで保存しないですもの)そんな子が他人だなんて。。
せつな過ぎます。

大抵元の親のところに返すことになるのですが、生活環境や、経済レベルも違うわけだから、子供は想像以上に、大変な思いをするわけです。

何度も元のお家に帰る子もいて、ある家族は、隣同士に住むことにしたケースもあるみたい。
病院側は、隠蔽してしまうケースが多く面に出なかったのですが、48年に、調査したときは、全国に64人いたそうです。
本当は、もっとたくさんいたのでは、ないのかしら。

親にしてみれば、そーっとして欲しい問題だし、その後のことは、表立って、知られていないけれど。

そんな重たい内容の映画の主役を子供のいない福山さんが、どのように演じてらっしゃるのか、早く見たいものですわ。

それはそうと、我が子は。。。
ふと、思ってしまいましたが、まるで私の縮小コピーのような娘を見てると、幸か不幸か、間違いないわー。

2013年5月22日水曜日

天王寺堪能



今日は21日の弘法大師の月命日「お大師さん。
因みに父の月命日でもあるんですけれど。。


夏物の着物の小物、なんかええもんないかいなー
とブラブラとひやかしに。

今日は、お天気に恵まれたせいか、すごい人・人・人
年配の方ばかりではなく、文字道理、老若男女。

そして、国際色豊かで、金髪のレディーが、着物を探していたり、カメラを首からぶら下げた、中国の方らしい方が、水牛の角を持っていたり。

私はと言えば、夏足袋・絽の腰巻・いぐさでこさえた、花瓶敷き・若布の茎・千切り大根の干したの。

全く内容に節操のない、ショッピングで、でもチョーお得な買い物でした。

勿論お参りして、重軽地蔵で、運試しもして。
運が、良かったか悪かったかは、微妙。。

お腹がすいたので、天王寺MIO1Fのパン屋さんで、
軽くお食事して。

そっから、天王寺美術館に移動し、開催中の、
特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」へ。




アメリカのボストン美術館にある10万点を越える日本の美術品の一部を見ることが出来ます。

美術品のお里帰り。
曽我蕭白の「雲龍図」のレプリカの前で雁首晒します^^

日本の美術品に、日本人以上に価値を見出してくれた
アーネスト・フェノロサさんや、ウイリアム・スタージス・ビゲローさん、すごいです。

岡倉天心さんの、努力もあり、大事に保存されていて、
大規模な修復事業も、アメリカと日本で協力し合って5年間も公開を控えて、準備していたんですって。

すばらしい!!

たーくさんありすぎて、迫力あって、少し疲れます。

以前天王寺美術館と、近代美術館との統合問題どないなったんやろー。
天王寺美術館の建物や、周りの景色大好きやのに、気になります。



見終わった後は、お隣の慶沢園へ。

慶択園の向こうには、阿倍野ハルカスが。

緑がいっぱいで、池には、はすの花も綺麗に咲いて。

住友家のお庭でしたのよ。


四阿と書いて、あずまやと読むんだそうです。

四方に軒をおろした寄棟の意味で、庭園の中に休憩のために、
建てられるそうなんですっと。

歩きつかれて、私も休憩。

中では、おじさんたちが、カップ酒片手に将棋をのーんびり指していて、おば様たちは、めいめいお茶していたり、ゆっくりお池を眺めたり。

大阪に住んでいても、なかなか来ることのなかった、場所。
もっと早くにこればよかった。

帰り道に天王寺公園を通って、今はいろんなお花が満開で、
バラや、ペチュニヤ、パンジーetc。

慶沢園の花々と違い派手で派手で。
これ見よがしに咲き誇っています。


天王寺公園は、子供のころから、よく来たものでした。

吹奏楽による、たそがれコンサートなんかあってねー。

今は、すっかり綺麗になって、夜なんて、ライトアップなんかされて、様変わりしましたが、昔のほうが好きやったなー。

この写真の後ろに、通天閣が、見えますでしょ。

今日は、一日中天王寺三昧でした。

あっそうそう、最後の締めで、あべ地下の「まえだ」によって、宇治金時 食べて、帰りましたとさ!!

2013年5月7日火曜日

母の心筋梗塞

今朝6時、母が、壁をドンドンたたく音で、目が覚めた。

高齢になって体が思うように動かせない母は、何か用事があると、声を出して呼びつけるか、それでも、答えなければ、壁をたたきます。

早朝で、まだみんな寝ているので、そんなときに気がつくのは、私ばかり、「またかいなー、なんやろー」とぼやきながら、母の部屋に行くと、胸が痛いという。

胸ばかりでなく、頭も、腕も、あっちこっち痛い痛いといって、大変な騒ぎ、医者が、開業するまで、さすったり、なだめたり。

9時になり、主治医の所に行くと、心筋梗塞なので、すぐに救急車で、大きい病院へ、言ってくださいとのこと。

救急車に乗って、病院へ着くと、すぐにバルーン手術をしなくてはいけないが、高齢(93歳)なので、リスクが大きいので、覚悟の上で、するかしないかの判断をしてください、と仰るのです。

考えるも何も、するしかないでしょ!今でしょ!!

というわけで、瞬く間に手術室に、母は、入っていきました。

高齢のために、手術中に、いろんなアクシデントが、起きる可能性があり、一瞬迷いもありましたが、手術しなければ、また苦しい発作に苦しまなければならないし、発見が遅いと死につながる可能性もある、でも、93歳やし、。。。。。

もう入ってしまって、やめてくださいとも言えず、無事に終わるまで、ずっと待ち続けること、2時間。
終わるのを待つ間、これっぽっちも不幸な結果になるとは、思わないポディティブシンキングな私達。

娘に「心筋梗塞だからね、間違っても、会社では、阪神高速とか、近親相姦って、言ったらあかんよ。」

娘は、昔から、ミョウな言い違えをする癖が、あるので、つい最近まで、針山の事を山針と、言い違えていたので、ちゃんと念押ししておきました。

そしたら、「お母さんずっと前に私、姑小姑鬼千匹って言いたかったのに、姑小姑ミミズ千匹って言ってしまった事があり、みんなに笑われてしもてん!」 と告白され。

そっから、私は、情けないやら、おかしいやら、笑いをこらえるのに死ぬほど、苦しい思いをして。
涙まで流してどうして、この子はこんなに馬鹿なのかしら、そして、こんな場所で、このような、告白をするのかしら。

ほんまに我が子ながら情けない。

私達親子は、緊張したり、大変なときに限り、しょもない、笑いの壷に落ち込んでしまいます。

横で、姉に「もう。。あんたら、いいかげんに、しなさい!!」と叱られ。
そうこうしていたら、母が、手術室から、無事帰ってきました。

先生のお話では、梗塞の場所と範囲が、かなり厄介だったので、随分と時間がかかり、大変だったそうで、でも脳梗塞も併発しなかったし、無事に終えることが出来ましたと報告を受け、ひとまず安心。

後は、入院生活により、運動能力が衰えたり、ぼけてしまう、人もいるらしいので、それが、これからの課題だそうです。

まだまだ、予断は、許せません。




太鼓のリメイク

先日山本能楽堂の【まっちゃまちサロン】に、行きました。
能装束のお話や、お能の歴史、演目「猩々」の解説など、素人の私にでも判るように教えていただいたんですけど。
それより何より、その後、能舞台にあがらせていただいたり、楽屋を、覗かせていただいて、床下まで見ることが出来たのが、なんでも知りたがりの私は、チョー楽しい時間でしたわ!
山本能楽堂
楽屋には、鼓の革を暖めるための火鉢。
よく暖めないと、綺麗な高音が出ないそうですよ。
そして老舗の足袋屋さんの、名前が入っている大きな鏡。
床下には、音響効果のための大きな瓶、12個も、置いてあるそうです。
珍しいやら楽しいやら、ワクワク感が止まりません。
柱も床も年代物で、いい色を出して、80年の歴史を物語っています。
登録有形文化財なんですって。
楽屋にお邪魔したときに、大鼓の革を見せていただいたのですけど、外国のお馬さんのお腹の革で、出来ているのだそうです。
一年くらい使ったら、破れてきて、使い物にならなくなるそうです。
その少し破れた大鼓の革を、「よかったら、お持ちになってくだっさてかまいませんよ!」と言われて、「ラッキーー!!」頂いちゃいました。 
大鼓
その革で、花瓶の敷き台にリメイクしました。
珍しい材代で、趣のある敷き台に、仕上がりました。
花器と花材を選ぶのに、ちょっと工夫が要りますが、有田焼きの壷なんかが、似合うのではないかしら?
花台
とりあえず、ありあわせの花材と花器で、活けてみましたが。。
ちなみに、お能では、「大鼓」を「おおつづみ」と呼び。
歌舞伎では「おおかわ」と言だそうですよ、同じ楽器なのにね!!
日時: 2013年05月17日 13:13

2013年5月1日水曜日

演劇「愚禿釋親鸞」と能『土蜘蛛」

南御堂シアターに参加してきました。

まず最初に山本能楽堂さんのお能「土蜘蛛」
ご贔屓の副王知登さんが、出演なさるのを知りこれは、行かなくては!!

南御堂の広場に特設テントが張られて、そこに臨時の能舞台が、揚げ幕も無く、橋掛かり、四本の柱もありません。

まるで普通のステージで、カジュアルです。

写真撮影もOKですの。

所々にデジタルディスプレィーで、演者の台詞を解りやすく表示してくれます。

でもそんなもの見ていたら、舞台がおろそかになりますわ。

なにを言っているかさっぱり解らなくてもいいんです、そこがいいところですもの。

あらすじは、病弱な源氏の頼光のところに、侍女がお薬を、持って来ます。

その侍女が去った後に怪しげな僧が立っているのですよ、その僧が蜘蛛の化身なんですっと。

そこで、この演目の見ものである、蜘蛛の糸を頼光に投げかけて、襲い掛かるんです。

でも、反撃され蜘蛛の化身は、とっとと逃げ去り。



副王知登さん演じる独武者は、葛城山の古塚に隠れているのを見つけ、やっつけるわけです、かっこいいんです。



そこでも蜘蛛の糸を、投げる投げる、放物線描いて。

あっちこっち、絡み付いて、動きにくそう、観客にまで、飛んできて、手品のように、どこに仕込んであるのかしらと思うくらい、たくさんの蜘蛛の糸。

照明が赤くて、その上、スマートフォンでの撮影なもんで、

折角の舞台の画像が、うまくいきません^^

まっ腕が悪いんでしょう、残念!!













その後は、九州大谷短期大学協賛の演劇「愚禿釋親鸞」。

親鸞さんの生涯を解りやすく、演劇に、仕立てています。

プログラムの最初に、混迷する世の中不安と苦悩を抱えて暮らす人々。
犬が人を食らい、人が犬を食らう有様をよそに、政治も仏教界、比叡山も、偽りに満ち人一人救えない中にあった。。。。。

とありますが、なーんか、この文章読んでいると、まるでお隣の国のようで、今では、貧困で頭がおかしくなった、人々が、人の肉まで手をつけていると漏れ聞きます。

隣だけでなく、わが国も、地震の後始末もなかなかままならず、次から次へと、問題山積。

世界各国いろんな問題抱えています。

親鸞さんや、キリストさんみたいな、ヒーローが、一人や二人いたって、無理っぽい。

「ただ信じて進めばよい。ただ信じて進めばよいのだ。」

と言われても、どこをどう進むべきか、この年になった今も、進む道を探しきれないんですよねー。

またまた最後にわけのわからない、閉めになってしまいました。