2022年11月5日土曜日

映画「憂鬱之島」


 昨日が最終日と聞いて慌てて神戸元町まで見に行ってきました。
1960年からの文化革命から始まり、1967年六七暴動、1989年天安門事件、そして今現在にまで
その国の自由が大きな国により奪われるドキュメンタリー。
本当は私達日本人もそうなりつつあるのかも知らないなー。
ウクライナもそうだし、アフガニスタン、ミャンマー、他の国もあちこちで。

最初その画像に写っている男性(御本人)が若い頃に彼女と、腰に紐でくくり合って、文化大革命から逃れるように中国から香港へ泳いで渡り、いま現代でもお元気で泳いでらっしゃるのだけど。
私と歳がそう変わらないかも。
彼は自由を求めて愛する彼女と泳いだのよ。

そんな人々は20万人もいたそうです、陸からも逃げた人も。
みんなが成功したわけではなく、亡くなられる人も沢山いたそうです。
香港に大きな波が打ち寄せそれに逆らって五時間かけて泳ぎきった香港もやがて、大国のエゴで住みづらくなる。
今また9万人以上の人々が香港から脱出しています。

実は1992年に返還前の香港へ行ったのだけれど、ただただエキゾチックで、今年6月に沈没したのかどうかわからん水上レストランで、たらふく海老を食べたり、タイガーバームや烏龍茶をおみやげに買ったり楽しく観光したけれど、そんな深刻な歴史があるとは露知らず、無知だったわ。

香港人は何処に行けば良いのか。
20年に国家安全維持法によって自由は完全に奪われてしまったという。
この映画は日本と香港の共同制作で費用はクラウドファンディング、当たり前だけど香港では上映されないのです。
それどころか、映画関係者の殆どは刑務所に、入っています。
最後のエンドロールで制作関係者のお名前に Anonymous(匿名)がなんと多いことか50名以上はいらしたかな、名前出せないのです。

中国ねー、、、、。
なーんも言わない!