2011年6月17日金曜日

久々に大泣きした本【永遠の0】

先日、本を、整理していた時に、借りっ放しで読んでいなかった本を見つけ、
「読んでから返さなあかんわー」と読み始めた本、題名は、【永遠の0】。
帯には、先程お亡なりになった児玉清さんが、「僕は、号泣するのを懸命に歯を食いしばって、こらえたが、だめだった」と絶賛!!
内容は、ゼロ戦のパイロットのお話なんだけど、読み始めは、空母やら、戦闘機、特攻、軍艦、途中で、無理かもと、折れそうになりながら、でも、これは、「最後まで読まなあかんねん!」と自分自身を鼓舞しながら、最後まで、読みました。
何度も、泣きながら、地下鉄の中でも、泣くものだから、変な目で見られながら、読み続けました。
真珠湾攻撃から始まり、終戦直前の、狂ったように無茶苦茶な戦い振り。
もはや「蟷螂の斧」と作者は表現していますが、意味が、わからなくて、携帯辞書引きました、蟷螂は、カマキリだそうです、そうなんです、力のないものが、力量も省みず、強敵に立ち向かう様。
上層部の人たちは、何もせず、若者を、まるで、消耗品のように使い、最後は、自爆させる。
国のため、家族のため、過酷な訓練、任務にも耐え、戦い続け、生き延びて帰ってきたら、理不尽な、迫害。
そのような、戦争の狂気の中で、「私は、妻や子の為に、生きて帰る、死にたくない!」と、言いながらも、最後に特攻で、26歳の若さで、死ななければならなかった、主人公の、無念さを、思うと・・・・。
満州事変のときもそうだったけれど、上の人々は、危険が迫ったりしたら真っ先に逃げたり、責任逃れしたり。
ひょっとしたら、今まさに起きている、日本の危機にも、もう逃げる算段している、お偉い方々が、いらっしゃるかも。
戦争を語る人々が、いなくなる時代に、良くぞ書いてくだっさたと感謝します。
実は、父も海軍で、レイテやガダルカナルの話を、聞いたような、ないような、真剣に父の話を聞いておけばよかったのにと、悔やまれます。
でも父も半分は、聞かせたくなかったかも。。言っても、本当の悲惨さは、話さないだろうと、この本を読んで思いました。
mixiの友達で、お父様が、18か19歳で戦争に行かれ、終戦に日本に帰れると思ったら、シベリアに連れて行かれて、苦労なさった話を、読みました。
「いつになったら帰れるか?」と、聞くと、春になって、【しらかば】の花が咲くころに帰れると言われ続け。
3年極寒のシベリアで、次々仲間が死んでいく中、生き延びて、無事お帰りになり、
会社を興しになって、その名前を【しらかば】という名にしたそうです。
そのお父様が、先日、ご病気で、手術をなさるときに、手術室に入る前、「戦争に行ったから、平気、平気!」なんて仰ったそうです。
このように戦後の日本は、戦争から、必死で帰ってきた人々が、どんなにしんどくても、「戦争に比べりゃ、なんてことはない!」と、必死で、復興して下さったんだと思います。
この前若いスタッフに、ふと父の話をしたときに、「私の父は、戦争体験者なのよ」といったら、しみじみと「大変な思いをしてこられたんだー」といってくれて、ジーンときてしまいました。
彼女もこの本を読んでいたから、このような返事をしてくれたんです。
実は、借りっぱなしになっていたこの本こそ、彼女の本でしたが、本の力って、すごいです。
「ありがとう!!いい本貸してくれて!」今、姉が泣きながら読んでいます。

日時: 2011年06月17日 21:25

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