2024年9月5日木曜日

母の魔除け厄除け




 姉の娘時代の、かれこれ半世紀前の着物を先日虫干ししていたら、裏地がシミだらけで、これ

はなんとかせねばと、裏地取り替えも考えたのだけれど、昨今の地球温暖化に伴い、

単物の着物にすることにしました。

この頃は10月まで暑くて、単衣着物が着たくなるので、菊模様だし、これならあちこちには

びこる着物警察も許してくれそう。

というわけで、9月中までになんとか仕上げましょうと、解きにかかったのだけれど、衽の真

中あたりに、光るものが、な・な・なんと針がー!

姉も一度だけ着たみたいなのだけど、気にならなかったと言う、なんちゅう事。

まるで「大徳寺の忘れノミ」 魔除け厄除けのつもりだったのか、うっかりミスの多い母が単純

に取り忘れか、よくお腹に刺さらなかった事だわ。

その針をじーっと見てると、母が夜に一針一針押して、着物を縫ってる姿が懐かしく思い出さ

れて、解く手が暫くとまりました。

私も夜にならないと仕事がはかどらなくて、似てしまったみたい、針を忘れるのは似ないでほ

しいなー、ちゃっちゃっと仕上げて娘に着させて、どっかに行こう、どこへ行こうかなー!





0 件のコメント:

コメントを投稿

「Mのページ」を、最後までお読みいただきありがとうございました。