会場に入ってすぐに目に入ったのは、大きな牡丹の花の祝幕
右側にお祝いを送られた企業さんのお名前と、左にはこの絵を書いた作家さんの落款が
福井江太郎さんだそうです。
大きいほうが團十郎さんで、小さくてちょっと左向いてる感じがするのは新之助さんかしらと
勝手に思いました。
深ーい、灰色の牡丹に金が施されて、牡丹の色らしくないのは作家さんの個性かしら?
宇宙を感じてしまうのは私だけ?
二幕からは、ガラリと変わって村上 隆さんのイラスト
村上さんってお花の真ん中に顔のあるイラストで、ヴィトンさんとのコラボで知ってるだけで、
こんなユニークな日本画もお描きになるんですね
暫・勧進帳・毛抜・象引・外郎売・関羽・位は分かるけど、他はわからない、でも目が色も方
向もみんな違っていてこれだけで、来た甲斐がありそう。
後で美術館に展示されるそうです。
祝幕だけで、十分楽しませてもらったけど、演目も豪華キャストで、楽しませてもらいました。
最後の演目は、まだ11歳の新之助さんがお父さんの團十郎さんと演じた連獅子。
獅子は子を谷底に突き落として這い上がってきた子だけを育てるという言い伝えそのままに、
転がされても、引き離されても懸命についていく子獅子を見てると、彼の幼いながらも色んなこ
とがあった事を思うにつけ、健気に舞う姿に、思わず目頭が熱くなります。
お隣のマダムなんかしっかり泣いたはりました。
ゲームや、サッカーや勉強もしたいだろうに、お稽古よっぽど好きなんだろうなと思わせる、立
派な初舞台でしたわ。