2012年11月3日土曜日

靴磨き職人長谷川裕也さん


最近といっても、10年以上も前くらいから、ラジオ派になった私は、先日も就寝前に「東野圭吾のプラチナデータ」読みつつ、何気にラジオを聞き流していたら、なにか聞き捨てならない内容で、読みかけの本を閉じて聞き入ってしまいました。
それは、靴磨き職人さんがゲストで、それでさえ、驚きなんですが、今まで靴磨屋さんって、昭和の遺物みたいに私の頭の中にあって、近頃めっきり少なくなったしむしろ見かけなくなっています。
なのに、まだ28歳というお若い職人さんが、どうやって、東京の表参道のビル、それも考えられない2階ですよ2階、靴磨きは、路上でしょう?
なのにショットバーみたいな靴磨きのお店を構えることになったか。
ざっとの内容は、20歳で無一文になられて、現代にはそんな若者わんさか、いますけど、日銭稼ぎに始め、そして材料は、百均で購入したという、ほんまに現代っ子(この言い方古いです^^)
ホームレスのおじさんに、立地条件の良いとこ教えてもらったりしながら。
東京駅から、品川駅に移動したりして、路上に座ってお商売を始めたんだそうです。
お客様に「へたくそ!!」とか「修行して来い!!」とか言われて、そこで闘志が沸いたんですって!
そこが普通の若者と違います。ふつふつと闘志を沸かすんです、すばらしいわー
靴磨きを初めて1ヶ月で修行の旅に出ます。あっちこっちで、靴磨いて、ブログで発信し続けたそうです。
靴磨きを頼む人は、ある一定以上の生活レベルの人たち、つまり会社でのステータスも高いわけで、その中の社長さんに、「うちの会社に来て、社員の靴磨いてやってくれ」とか、「家に来て、4・50足ある靴磨きに来てほしい」とかいわれるわけです。
そこは、ラッキーだと思うのですが、彼の人柄もあるんでしょうね。
そんなこんなで、お客様を増やし、いまは、ネットで宅配サービスや出張サービスまで手がけ、
そして青山の表参道にカウンターに靴置いて、下から見上げる目線ではなくて、同じ目線で、お客様との対話を楽しみながら、新しい靴磨き、(いえいえシューシャイナーっていうんだそうです)をやってはります。
今、日本では、なかなか職人さんが育たなくて、わが社でも、主だった、作業は70歳以上の高齢者に頼りっきりで、若手を、育てなければと、会社挙げて取り組んでいます。
寸暇を惜しんで、先輩の手元を、見つめて、技を盗んでやろうと思って、頑張っていてくれる、若手スタッフたちがいます。頼もしい限りだわ!
自分の仕事に誇りを持ち、もっといいものを作ろう、もっとお客様に喜んでもらおう、という気持ちを、エネルギーにして、仕事に励んでほしいものです。
いやいや、そういってる私も、もっともっと上手になりたいと、思い続けているんですけれどね!!
これで完了、おしまいって言うのがないのが、職人の仕事、死ぬまで修行です。
つらつら書き綴りましたけど、なにが言いたいかって、長谷川さんも、私らも、職人さんって、極めれば極めるほど、楽しくなって、苦しくなって、面白い職業ですってこと。
日時: 2012年11月03日 11:42

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