母校の会館で、笑福亭遊喬さんの落語で楽しみました。
毎年ながら、大阪女子マラソンの交通規制で思いっきり遠周りさせられたけど、女子ランナーの
懸命に走る姿を見て、「私も頑張ろう!」って気になったか、ならないかー、一応写真撮りました。
最初のとっかかりに、18歳と81歳の違いと言う面白い話が結構うけて、最初からドッカーンと笑い
を取れてました。
どっかにネタ元があるかと思ったら、ググッたらありました。
- 道路を暴走するのが18才、逆走するのが81才
- 心がもろいのが18才、骨がもろいのが81才
- 偏差値が気になるのが18才、血糖値が気になるのが81才
- 恋におぼれるのが18才、風炉でおぼれるのが81才
- 「嵐」と言うと松潤を思い出すのが18才、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81才とか。。。。
そっから本題の落語で、最初は、「尻餅」
1月なのに師走のお話なんです。
貧しい夫婦が、賃搗き(今で言う、餅つきのケータリング)を頼めないから、女房のお尻を叩いて、
餅を搗いているかのように近所に音を聞かせるというなんとも、痛々しいお話。
女房が「近所の子は、せんぐりせんぐり(次々と言う意味)変わったもん着せてやのに。。」
と言いながら、ありあわせの布で子供の着物を縫う仕草とか、
女房のお尻を叩くときの音の出し方とか、うまいです、ベテランさんならではの芸の細かさで、
楽しませてくれましたわ。
次は、桂米朝さんの創作落語「一文笛」
ある男が素晴らしくりっぱな煙草入れを持っていたんです。
その煙草入れを、掏り仲間誰一人も掏れなかったのを、煙草入れの男の胴巻きを盗んだそのお金
で煙草入れを手に入れると言う、ちょっとしたトリックのような、発想の転換みたいで、
古臭さが感じられなくて現代的ですやん。
後半は、貧しいために一文笛を買えない可哀想な子供ために一文笛を盗んだ掏りが、その盗んだ
笛を、その子の懐に入れたから、話が大変なことになったんです。
その子が、あらぬ疑いを掛けられて、挙句の果てに井戸に身を投げてしまうのです、助けられたも
のの、病に伏してしまいます。
責任を感じた掏りは、指を匕首で切り落し、そしてその子のために、お医者さんの懐から、
また大金を掏ってそのお金でその子を助けようとするお話。
何で指がないのにそんなに見事な仕事が出来るのかと聞かれ、指を切ったのは右手だったけ
ど、実は左利きやったわー。
と言う、悲しい人情話なんだけれど、これも聞く人を、うまく欺いてくれました
最後は笑えて、今までの可哀想なお話はなんやのん、みたいだけど。
それが落語ちゅうもんなんでしょうね。