先日久しぶりに図書館に行って、作家さんの名前順に、眺めていたら、アイウエオ順にね、
そしたら「エ」のとこで、遠藤周作さんの棚がスカスカでね、「あーあこれも中居クン効果なの
かなー」と勝手に解釈した次第で。
例の最悪な10時間以上にも及ぶ記者会見場の右端にいらした遠藤龍之介さんの父君がかの
遠藤周作さん、ちょっと話題になりましたよね。
話は変わりますが、大昔、私が就職した会社の入社式で、フェスティバルホールであったのよ
その壇上でお話してくださったのが、周作さんのお兄さんの遠藤正介さんで、近畿通信局長って
肩書だったかな。
とてもシュッと細身でハンサムでてかっこよくて、その頃、「違いがわかる男」として、コー
ヒーのCMに出ていらした、(お若い人にはわからないだろうけど我慢してついてきて)周作さんとは失礼
ですが似てなかった。
周作さんもお兄様のことを、人格高潔学術優秀って褒めていらしたわ。
その方は、残念ながらお会いしてから10年もしないうちにお亡くなりになったわ。
惜しい!
今のNTTをご覧になってどう思われたかしらねー。
あらっ!いつもだけれど、話がえらいとこまで飛んでしまった。
その図書館で見つけたのが、この本。
没後発見されたという未発表原稿、2020年に発表されました。原稿用紙の裏面に書かれて
いて文芸員さんが見つけたらしいのだけれど。
生前に発表出来なかった理由があったのでしょうね、私小説みたいなもんだから。
それを含む、6篇の短編です。
図書館で借りずに家に帰ってAmazonで買いました。
なんか返すのが面倒というか家に置いておきたくなる本だから。
作家の母に対する感情は私なんかと全く違っていて、そりゃそうです、私の母は普通に愛情のコ
ンクジュースみたいな人だったもの。
芸術肌で完璧主義の母にかまってもらえなくて、でもその母によってクリスチャンになり、
その影響で後々キリスト教に関する作品を何作も書いていらっしゃる。
平和で穏やかな暮らしを望む父と、人生を燃焼させる母は、離婚するのです、
現代じゃなく90年も前の日本だから当然と言えば当然なんだけど。
しばらく母と暮らすのだけれど、やはり経済的な理由もあったのか、作家は病弱でもあったし
最後には父を選ぶのね。
その後悔もあって、母を捨てたという罪悪感に苦しめられ続けるの。
あの「人間は笑える唯一の生物ですから」って言ってたユーモアたっぷりの狐狸庵先生、でも
暗いテーマの「沈黙」みたいな作品もありますよね。
そっかーそうなんですよね、辛い生き方をしてきた人ほど、笑いを求めるのかー。
男の子って、女の子とは又違う母への愛情があるって言うしね、うちの息子はどうなんやろ。
普通の平和な家庭に生まれていたら、小説家にはなっていなかったかもね。
作家の母親は嘘のない本当の人生を生きはったんですよ、周りの人はたまらないけどね。
最後の作家朝井まかてさんの解説に、遠藤周作の好きな言葉で「人生丸ごと抱きしめろ」とあ
ったけど、母の人生丸ごと抱きしめて愛してはったんです。
誰か私の人生丸ごと愛してくれへんかなー。
違いがわかる男。の
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知ってますわ😁
えっ!ご存知?匿名さん、歳ごまかしてません?
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