2025年11月29日土曜日

慶沢園でお茶会

今日はお天気もよくて、お茶会日和。

天王寺茶臼山にある慶沢園の中の長生庵でお茶会でした。

天王寺公園内にあって林泉回遊式庭園だそうで、知らなかったわ。

もともとは住友家の茶臼山本庭園だったそうで完成まで10年かかったそうです。

そんなエエとことは今までつゆ知らず、美術館のテラスから見るだけでした。

もったい無いことしました。

近くにありすぎると、こんなもんです。

通天閣も行ったかどうか、わからない、忘れてるのかな?

今年から入園料がいりますねん(デモ私らは無料、歳いくとええことあります)

でもそのせいか、今ままで以上にきれいになって、あちこちに庭師さんがお手入れしてくださ

ってます。

お茶室も、耐震装置なんかや、お手入れして利用できるようになり、今日始めて参加できまし

た。




防火のためにお炭は使えないので電気で釜の水を焚きます。


 

お菓子は四天王寺近くにある河藤さん、菓子名は「木守り」です。
種は抜いてあるって、河藤さんが言うてはったそうです😂


大寄せの茶会でもなくそれでいてかたっ苦しい会でもなく、皆さん和気あいあいあととてもい

い塩梅のお茶会。

ご亭主さんのお話も楽しくて、よかったわー。

茶会が終わった後にもちろんお庭をうろうろ。


彼の国の人たちもいなくて、欧米系の方々がちらほら

紅葉が綺麗です。

琴柱灯篭が、兼六公園にいかなくてもここにある。





隣に天王寺美術館が、雲が水鏡に写ってきれい。

てんしばや、美術館、慶沢園、天王寺界隈がますますきれいになって、楽しみが増えました。

もう京都や金沢なんかに、行かんでも、近所で間に合わせとこうかな。


2025年11月21日金曜日

本で読んで、そして映画で観た「平場の月」


「平場」ってよくデパートのアパレルの人は、割とリーズナブルな商品を陳列するエリアを指して言っていたような気がするけど。

ここでは、文字通り市井の普通の場って解釈したほうがいいかも。
そこで照らす月が、三日月だあったり、上弦、下弦、満月、それぞれのシーンで効果的に照っていました。

中学時代の淡い恋愛と、50過ぎて、お互いだめなところをいっぱい持ってしまった二人が、お互いに、不器用な愛しあい方しか出来なくてもどかしくて。

中学の同級生同士だからお互いを、いつまでも苗字でよびあったり、お前呼びしたり、わかるわかる。

食事に行くのも焼き鳥屋さん、それももったいないからと、家飲みにするって、本当にリアルで地続きな感じが、良かった。

もたもたしながら愛を育んでいくのですが、ヒロインの大腸がんが判明してから、お互いを思いやり、そして死別が訪れる。

自分がいずれ死ぬことを知ったときに、愛する家族や恋人にどのように接することが出来るのだろうか、残った相手の事を考えれば考えるほど、難しいなー。

ヒロインは、作中で何度も言われていたように太い女だった、そして潔くって。

そんなヒロイン役を、井川 遥さんが、本当に意外(失礼ね!)だけどよく演じていたと思う、ほぼノーメイクで。

相手役は,境 雅人さん、なんだけど、ちょっとなー、でもそれが良かったのかも、カッコよくない中年男性らしさが出てた。

最後に流れた、星野源さんの書き下ろし主題歌も良かった、いいお声だったわ。

映画の中で薬師丸ひろ子さんの「愛ってよくわからないけど傷つくのが素敵〜♬」ってフレーズ良いスパイスでした。

*追記 検査いかなあかんなーって、思ったわ。




2025年11月7日金曜日

ユーカリの香りで年寄りの醍醐味に気付く




 ふと立ち寄った花屋の店先で、ユーカリの枝を見つけました。

丸くて銀色に近いぼやけた緑色の葉っぱが可愛くて、初冬に緑の葉っぱは貴重なので買い求め

ました。

昔は嫌いだったんです。

なぜかというと、華道教室に通っていた頃、もうかれこれ半世紀以上も前、すんごい昔。

丁度つわりが酷くて、妙に嗅覚が鋭くて、花材にユーカリが出されて、この独特な匂いに難儀し

て、うまく活けること出来なかった思い出があります。

そんな思い出をずーっと引きずったままユーカリとは縁が無いままに今にい立ったわけで。

けど、先日そんなことはすっかり忘れて、(今はもー何でもかんでも忘れますけど(;_;))

あまりの葉っぱや色の可愛さに買ってしまった。

家に帰って単独で活けると、その苦手だった匂いさえも、良い香りに変わってしまっているでは

ありませんか。

長く生きていると嫌いな匂いが好きになったり、苦手だった納豆が喜んで食べることが出来た

り、人間に対してもそうだったりして。

なーんか、面白い。


遠い記憶を辿って(昨日の夕食は、すぐには思い出せないけど)遠い遠い記憶はどういうわけ

か、この頃ふと思い出します。

幼い頃の楽しかった思い出や、試験前に何も出来ずに寝てしまい焦った思い出。

古い傷を葬ってしまった事も、うっかり思い出して自分を攻めたり、悲しんだり、打ちのめされ

たり・・・・・。

それが年寄りの醍醐味ちゅうか、なんというか。

おっとと!

変なところに話が飛躍していまいましたわ。

ユーカリには、毎日お水換えて、今までの不義理の埋め合わせしてあげますわ。