ここでは、文字通り市井の普通の場って解釈したほうがいいかも。
そこで照らす月が、三日月だあったり、上弦、下弦、満月、それぞれのシーンで効果的に照っていました。
中学時代の淡い恋愛と、50過ぎて、お互いだめなところをいっぱい持ってしまった二人が、お互いに、不器用な愛しあい方しか出来なくてもどかしくて。
中学の同級生同士だからお互いを、いつまでも苗字でよびあったり、お前呼びしたり、わかるわかる。
食事に行くのも焼き鳥屋さん、それももったいないからと、家飲みにするって、本当にリアルで地続きな感じが、良かった。
もたもたしながら愛を育んでいくのですが、ヒロインの大腸がんが判明してから、お互いを思いやり、そして死別が訪れる。
自分がいずれ死ぬことを知ったときに、愛する家族や恋人にどのように接することが出来るのだろうか、残った相手の事を考えれば考えるほど、難しいなー。
ヒロインは、作中で何度も言われていたように太い女だった、そして潔くって。
そんなヒロイン役を、井川 遥さんが、本当に意外(失礼ね!)だけどよく演じていたと思う、ほぼノーメイクで。
相手役は,境 雅人さん、なんだけど、ちょっとなー、でもそれが良かったのかも、カッコよくない中年男性らしさが出てた。
最後に流れた、星野源さんの書き下ろし主題歌も良かった、いいお声だったわ。
映画の中で薬師丸ひろ子さんの「愛ってよくわからないけど傷つくのが素敵〜♬」ってフレーズ良いスパイスでした。
*追記 検査いかなあかんなーって、思ったわ。

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