2025年11月21日金曜日

本で読んで、そして映画で観た「平場の月」


「平場」ってよくデパートのアパレルの人は、割とリーズナブルな商品を陳列するエリアを指して言っていたような気がするけど。

ここでは、文字通り市井の普通の場って解釈したほうがいいかも。
そこで照らす月が、三日月だあったり、上弦、下弦、満月、それぞれのシーンで効果的に照っていました。

中学時代の淡い恋愛と、50過ぎて、お互いだめなところをいっぱい持ってしまった二人が、お互いに、不器用な愛しあい方しか出来なくてもどかしくて。

中学の同級生同士だからお互いを、いつまでも苗字でよびあったり、お前呼びしたり、わかるわかる。

食事に行くのも焼き鳥屋さん、それももったいないからと、家飲みにするって、本当にリアルで地続きな感じが、良かった。

もたもたしながら愛を育んでいくのですが、ヒロインの大腸がんが判明してから、お互いを思いやり、そして死別が訪れる。

自分がいずれ死ぬことを知ったときに、愛する家族や恋人にどのように接することが出来るのだろうか、残った相手の事を考えれば考えるほど、難しいなー。

ヒロインは、作中で何度も言われていたように太い女だった、そして潔くって。

そんなヒロイン役を、井川 遥さんが、本当に意外(失礼ね!)だけどよく演じていたと思う、ほぼノーメイクで。

相手役は,境 雅人さん、なんだけど、ちょっとなー、でもそれが良かったのかも、カッコよくない中年男性らしさが出てた。

最後に流れた、星野源さんの書き下ろし主題歌も良かった、いいお声だったわ。

映画の中で薬師丸ひろ子さんの「愛ってよくわからないけど傷つくのが素敵〜♬」ってフレーズ良いスパイスでした。

*追記 検査いかなあかんなーって、思ったわ。




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