坂東玉三郎様の「初春特別舞踊公演」に行ってきました。
中央の11列のいいお席が取れてラッキー!これもコロナのせいかな?
最初は口上に始まり、そこで打ち掛け拝見などがあり、総刺繍の制作日数
1年半位もかかる見事な打ち掛けの数々を見せてもらい。あまりの豪華さに
目が飛び出るくらい。
次は長唄でもお馴染みの「賤の小田巻」
頼朝の前で静御前が義経を思い舞を舞うあれね。
前半は能衣裳を纏いもちろん謡も、そこでふと足元を見ると、右の足袋のと
ころが左とちょっとビミョウに違うところに気がついて。
後半は静御前の白拍子姿で♫賤や賤ー♪の有名なあれね。
前半後半は舞台中央のせりで入れ替わるという演出でした。
それが終わって、隣の姉に玉三郎さんの足袋なんかおかしいよね。
と言ったら、「玉三郎さんは子供の頃に小児麻痺にかかって右足短いの、だ
から足袋の底にフエルト入れたはるねん」と教えてくれました。
私は右足だけでなく両足短いけど(涙)
後で調べたら、1歳半で小児麻痺にかかりリハビリ兼ねて踊りを始めはった
みたいなんです。
そう考えてみると、玉三郎さんって、歌舞伎役者の出ではないし、そんな足
のハンデもあり、おまけに女形なのに背が高いし。
いろんな困難を乗り越え今の地位まで上り詰めたって、それはそれはすごい
努力の賜物。
今はもう重要無形文化財さんなんですもの。
その次の演目は「傾城雪吉原」傾城って遊女のことです。
雪景色の中恋人を思いながら優雅に舞います。
素足に20センチもあろうかと思われる高下駄を履いて、足の甲にシワひと
つ見せずに(ここまで細かく見れるのは前中央の席を取れたから)
するりするりと足を運べるって、まるでムーンウォークのようで、
足のハンデを微塵も見せないのは、すごいすごすぎる。
そして女より女っぽい仕草。
玉三郎の舞台を見るたびに我が身のガサツさを、反省させられます。
あの方との共通点は歳だけ。
目の正月って良く言いますけど、目にも気持ちにもええ正月でした。
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