今日送られてきた孫一号の写真 |
七草も過ぎ、鏡開きにはまだ早いけど、鏡餅を片付け、カビを削り冷蔵庫に
入れました。
その昔、40年以上も前の話なんですけど、彼の地で義父義母その又義祖母
と暮らしていた頃の事が思い出されました。
その義祖母を私達は[おばば]と呼んでいたのですけれど、そのおばばに、
上方(ご近所の人たちは私のことを、上方からきた嫁さんと言いましたの)
から嫁いだ私は、いろんな事を教わりました。
鏡餅は割って寒の水に漬けておくようにと、なぜなら寒の水は腐らないか
ら。
私は「そんなん、冷蔵庫に入れとけばええやん」と心のなかで言いながらそ
の作業をします。
そしてその頃になると、雪が嫌になるほど降るので、食べ物に困るからと、
降る前に大根を樽にいっぱい漬けます。
それも「雪降ってもスーパーマーケットやってるやん」と心のなかで言いな
がらその作業を手伝います。
おばばは、明治36年生まれで、何十年とその方法で暮らして来たから、そ
のまんま私に伝授します。
鰊の昆布巻きや、漬けすぎて余ったタクワンを、塩抜きして煮たのも教えて
くれました。
私の娘が彼女にはひ孫になるのだけど、「おばばー、この雪春になったらど
うして消えるんやの?」と聞いたら「馬が食べてしまうんやと!」と、とん
でもない事を教えてくれたりして。
字も読めなくて、電話にも怖がって出ることが出来なかったけれど、よく働
き、最後まで私に自分の物を洗濯させずに、筋の通った明治の女の人でし
た。
北陸地方の豪雪のニュースを見て、懐かしく昔のことを思い出しています。
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