このデザインはお客様のたっての希望です。
後ろにはちゃんと家紋も忘れずに残しておきました。
着物のリメイクはほとんど絹ですが、今回は鋏の切れが悪くて、それでもって、この生地の
地模様は、まるで綴れ帯のように裏に沢山の糸が通っていて、白地の模様は胡扮が施された上
に、模様が描かれていて、切りにくい切りにくい、硬いところがあったり柔らかいところがあ
ったり、今はもうこんな手の込んだ生地はないでしょうね。
で、腕が悪いのにぼやきますが、切れ味が悪い鈍ら鋏で難儀しました。
えっ!言ってる意味がわからない?
刃物の切れが悪い事を昔から鈍ら(ナマクラといいます)。
何時も、包丁や鋏の斬れが悪くなると、何ヶ月に一回和歌山から来てくださる、研屋さんにお
願いするのだけど、「トギー、トギー」って近所を回ってくれて、その声を聞いたら家の中の刃
物をお願いしていたんだけど、2・3年前位から来てくれなくなりました。
「どないしはったんやろー、引退するにはまだ早いよなー」なんて思いながら。
最近は、私等みたいな、縫いもんをする人間には本当にやりにくい、生地やさんはなくなる
し、お気に入りの材料やさんも次々閉店。
着物解きや、洗い張りも京都まで行かなあきません、昔は(出たー、昔話が)近所になんぼで
もあったのになー。
やりにくい世の中になりましたわ!
最後はボヤキで締めます。
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