2024年2月14日水曜日

蟹のお宿で見つけた着物リメイク

2月になると蟹を食べたくなります。

で、行ってきました、日本海側にある峰山まで。

何時もは越前海岸なんだけど、今回は京都。

今回のお宿は「三和荘磯の香」あまりこんなふうにステマみたいにお宿の宣伝しないのだけど

文句言いの私が本当に満足したんです。

蟹にうるさい私が、味とお値段に、満足したのと、スタッフの笑顔、お宿の雰囲気。

まるで口コミみたいやわ。



お部屋のそこかしこに、着物や帯のリメイク作品が品よく設えてあり。

さすが丹後ちりめんの里。


この作品は女将さんの手作りです。

お土産に丹後ちりめんでこしらえたクリップをいただきました。


お腹がはち切れるのではないかと思うほど飲んで食べて。

腹ごなしに早朝お散歩に出ると、もはや若者がイヤ、おじさんかもしれないけどサーファーが

波と戯れていましたわ


見えますか遠くにサーファー2名がいますよー
 
リピーターさんからのプレゼントだそうです、
蟹さんもこんなにリメイクしてもらって、草葉の陰で、いや波の底で喜んでいるよ

旅のお土産は温泉に浸かったピカピカのお肌です、そんなんいらんって!

そりゃそうですよね、めっちゃ、ようわかるわー。

2024年2月11日日曜日

もはやそこは、中国。





 

今日は、天王寺てんしばで毎年行われる大阪春節際に行ってきました。

一足会場に入ると、耳に入る音や言葉、鼻を刺激する、匂い、そして目に入る赤や緑の極彩

色、日本ではありません、中国です。

狭い、出店の前の通路を押し合いへし合い、たどり着いたイベント会場に、にぎやかな歌踊り

演奏で、アジアの旧正月を楽しんではりました。

ここならビザもいらないし、渡航費もいりません、写真撮影もOK。

ただやし、以前にも来たことがありますが、今回は以前にもましてバージョンアップ。

見ごたえがありましたよ。


一番の人気は変面です、今年は三人もいらして、客席にまで降りてきて変面を眼の前で見せてく

れたけど、どないなっているのかさっぱりわかりません。

万里の長城、みたいに国宝だって。

本当に不思議でした。

変面だけでなく踊りもキレッキレで、皆さん大盛りあがり。

又来年も行こう。


2024年2月8日木曜日

三千世界と宇宙銀河連合?!?


 今回のお茶の稽古場のお軸は、季節柄ですけど、梅三千世界香。

禅語で、心を澄ましていればその香りが天地一杯に広がっていることに気がつくって意味らし

い。

三千世界って言葉は、お軸や、お経にも良く出て来ます。

世界中のこの世のすべて宇宙の集合単位です。


ところで話がころっと変わりますが

その昔尊王攘夷志士の高杉晋作さんが、「三千世界の鴉を殺し、ぬしと朝寝がしてみたい」って

粋な都々逸をこしらえはりましたが、昔はそんな言葉普通に使っていたんですかねー

時代とともに、言葉も変わってきました。

宇宙銀河連合のコマンダーなら古代の宇宙船に乗ってそれを眺めることができるかも。

って、すんごい話にぶっ飛んでしまいました。



2024年2月7日水曜日

ハサミを研ぎたいのです。

大正ロマンの香りがプンプンする絵羽織を、平安貴族っぽくリメイクしました。

このデザインはお客様のたっての希望です。

後ろにはちゃんと家紋も忘れずに残しておきました。

これが元の絵羽織

着物のリメイクはほとんど絹ですが、今回は鋏の切れが悪くて、それでもって、この生地の

地模様は、まるで綴れ帯のように裏に沢山の糸が通っていて、白地の模様は胡扮が施された上

に、模様が描かれていて、切りにくい切りにくい、硬いところがあったり柔らかいところがあ

ったり、今はもうこんな手の込んだ生地はないでしょうね。

で、腕が悪いのにぼやきますが、切れ味が悪い鈍ら鋏で難儀しました。

えっ!言ってる意味がわからない?

刃物の切れが悪い事を昔から鈍ら(ナマクラといいます)。

何時も、包丁や鋏の斬れが悪くなると、何ヶ月に一回和歌山から来てくださる、研屋さんにお

願いするのだけど、「トギー、トギー」って近所を回ってくれて、その声を聞いたら家の中の刃

物をお願いしていたんだけど、2・3年前位から来てくれなくなりました。

「どないしはったんやろー、引退するにはまだ早いよなー」なんて思いながら。

最近は、私等みたいな、縫いもんをする人間には本当にやりにくい、生地やさんはなくなる

し、お気に入りの材料やさんも次々閉店。

着物解きや、洗い張りも京都まで行かなあきません、昔は(出たー、昔話が)近所になんぼで

もあったのになー。

やりにくい世の中になりましたわ!

最後はボヤキで締めます。


 

2024年2月6日火曜日

ニットを編みながら瞑想して小説を聞くって!

いつ仕上がるかわからないショール、ただただ編み進めてます瞑想ニット

最近の私のマイブームは耳で聞く小説。

針仕事をしたり、編み物をするときに、聴きながら作業をします。

ときには子守唄代わりにもなるのです、この歳で子守唄でもないけど、眠りも誘ってくれます。

お気に入りは「吾輩は猫である」ずっと昔、紙で読んだ記憶があるけど、改めて聞いてみる

と、猫を飼っていたしかもしれないけど、猫の気持ちがよくわかり、先生との会話も実に面白

い。

次は、宮部みゆき、ぶっ飛んだ内容でこれまた面白い。

その次は、浅田次郎。

毎回泣いています、こんなの電車の中で聴くと皆んながびっくりするでしょう、家でしか聴け

ません。

本当にうまく泣かせてもらえます、泣きたいときがあった時に、ついで泣きに便利。

びっくりしたのが、山本周五郎の「おもかげ妙」内容は相変わらず暖かくて、人間味に溢れ、

ほっこりします、言葉使いや世界観が日本っていいなーて再認識。

で、聴くにつけその美声に聞き惚れてしまいます。

で、先日ハルカスに買い物にいった時エレベーターに乗ったんです、このエレベーターはなか

なか、スムーズに来ないのが有名で、暇なときにしか乗りません。

その案内の美声が、聞き覚えがあるのです、どこで聴いたかなー、と後ろ髪を惹かれながらら

家に帰ったのです。

そして夜にその小説を聴いていたら「わかったわ!!」同じ声です。

その美声の主は、窪田 等さんだったのです。情熱大陸なんかもナレーションしたはります。

本当に良いお声。

この年になると、目も疎くなるし、スマホで簡単に小説が素敵な美声で聴くことが出来て、

ええもん見つけましたわ、お勧めです。







2023年12月13日水曜日

セーターのリメイク


 セーターも長く着ていると、伸びたり、毛玉ができたり、気に入っているのに、着るのが嫌に

なってしまうことがあります。

このセーターも、モヘヤがフワフワしていて最初はあったかそうでよく着ていたのですが、そ

のフワフワが、子猫が水をかけられたようにモヘヤ特有の毛がよれてしまいました。

でも処分できない、そこで、バラバラにして、裏を表にしてまた元通りに戻しました。

フワフワ感はなくなりましたけど、よれた毛が無くなり、きれいに見えましたでしょ! 

サイズも伸びた分袖幅身幅細くしました。

これでまた着れますもの、今年の冬のマストアイテムだっ!


2023年11月5日日曜日

蟋蟀が鳴いてるのを聴いて、色々。




コオロギの、鳴き声が、未だに聞こえます。

11月でも、夜遅くに遠くから聞こえてきました。

これってなんて鳴いているかって「肩させ裾させ綴れ捺せ」と冬支度に励めって、鳴いてるそう

です。

その昔、針仕事をしていた母が言っていたのを、懐かしく思い出しました。

杜鵑が「テッペンカケタカ」言うてるみたいに、聞く側の解釈よね。

冬に向かい、着物の肩や裾のほつれや破れを、綴らなあかんよーって「綴刺蟋蟀・ツヅレコオ

ロギ」が言ってくれているそうなんです。

着物の肩は、荷物をしょうから破れます、ま、今で言うリュック。

着物の裾は、昔はほとんど歩いていたから、裾がほつれますよね。

それで、今だとチャッチャと処分するけど、綴くります。

お直しして着続けるのです。

「ほんまかいなーと思うけれど」昔の人は蟋蟀の鳴き声をそう聞いて、針仕事に励んだそうで

すよ。

よく聞こえたでしょうね、夜はきっと静かだったろうし。

テレビもスマホもないから、囲炉裏端で、ひたすらチクチク刺し子や、あて布なんかして、秋

の夜長お修理したんでしょうね。

令和の蟋蟀は、なんて鳴いているのかしら?

「税下げ、税下げ、賃上げ、賃上げ、物価下げ」かもね!

昭和のおばはんの、取るに足らないお話でした。