2025年3月1日土曜日

花外楼のお雛様





一足早く船場のひなめぐりして来ました




まずは、花外楼のテラスでお薄を二服、6代目さんから直々お茶を建てていただきました。

今日は暖かくてテラスの桟敷でもちっとも寒くないし。

赤い毛氈(もうせん・フェルト状の布)をかけた縁台(長椅子)の上には、それぞれ形の違う

手焙(てあぶり・小型の火鉢のようなもの)が、ちゃんと本物の炭が、いこっていて、温いので

す。


いろんな形があって面白い、それぞれ温かい
上部に手のひら載せられます


お菓子はご主人手作りの可愛い最中、色とりどりの砂糖菓子、

石蕗(つわぶき)が描かれたお茶碗は永楽でした。

向こうのお茶碗は紅志野、どっしりと重量感があって、ええもんでした。

二服めは、大樋焼(おおすやき)です、流石加賀の出ですものね
おひなさんの絵が描かれています

さすがやわ一流料亭さん。

その後もう一軒楠ビルのお茶席ではしごしました。

歳いってても、やっぱりお雛さんはウキウキします。

因みに我が家のお雛様、めんどくさいから、お内裏様とお雛様だけしか飾ってないけど、





3日の日には一応さっさと片付けますよー。







2025年2月27日木曜日

お大師さん


 四天王寺では、毎月の21.22日に、骨董市みたいなフリーマーケットが、行われます。

21日は、父の月命日でもあるので、お墓参りの後に、そこいら辺を冷やかして回るのが

私のいつもの習慣。

見にきてはる人々は、私みたいな地元の人もいますけど、観光客や海外の人達も沢山来てます。

そして甘酒や、百円お好み焼きの所にも、皆おんなじように列を作って並んでるんですよ。

その百円お好み焼きなんだけど、このキャベツの高い時に、何で百円なのか不思議、卵も入っ

ていて、不思議で仕方ない。

着物の売り場では、外国の男の人が羽織を試着していて、裏返しに着ていたから、

「それ、裏です」って教えてあげたら、裏のほうが気に入ったらしくて。

男性用の羽織は、裏のほうが派手ですもの、海外の人にはそのほうがいいのかも。

「裏勝り(うらまさり)」なんて言ってもわかってもらえないし、好きにしはったらええやん、

うまく英語で言えないし↷

そこで又きれい色の帯を見つけてしまって、昔のだから幅が狭いけど、柄がモダンなので、、、

又買ってしまった


お茶碗やら雑貨やら売ってる中国人の人が毛糸も売っていて(何でも屋)、もちろん日本の製品

なんだけど、好きな色の毛糸があったので安いし買いました、500円、それも家に帰って調

べたらウールでした。


巻じゃなくて枷になっています
懐かしい。


あたっかいコーヒを販売している白人の男性や、エスニックなアクセサリーを販売している方

も、東南アジア系の女性でした。

いろんな国の人たちが四天王寺に集まって売ったり買ったり、言葉の壁もなんのその

ここには不思議とお行儀の悪い人もいなくて、ええ感じです。

平和です、御大師さんが見守ってくれてはるからかねー。

こんな事考える私、年取ったんかなー。

早速買った帯でバッグ作りました、自分で言うのも何やけどいい感じです。








2025年2月21日金曜日

未来都市ドバイ





 先月、友人とドバイに行ってきました。

こんな国は好きです、綺麗だもの、旅行に限るけどね、住みたいとは思わないわ。

まず、何でもかんでも世界一。地上828mのバージ・カリファ、観覧車、噴水、ダイヤモンドが

張り付いたギター2000ドルとか。

世界一のフレーム、額縁型展望スポット

未来博物館 文字の部分が窓です、展示したとたん過去になるよね


ハルカス300mよりずっと高い、秒速10mで、一分で124階まで行けます


それが観光資源なんでしょうけど、半端なく大きくて高くて、きれいなの、とてつもなく広い高

速道路には、高級車がビュンビュン走ってます、みんなピカピカ、汚れた車は、罰金取られるん

ですって。

大きくて綺麗な車ピカピカ


そんな高速で走る車を追いかけるパトカーも、フェラーリーでした。

白に緑




もっとすごいパトカーもあるらしいですよ。

ドバイはお金持ちなんです。

首長さんが、賢いのかなー。

世界のお金持ちを集めて、賃料なんかでも儲けてはるみたい。

それでか、ドバイの国民は税金医療費、教育費いらないんです。

結婚したら土地がもらえます。

でもそれはドバイにいる人の10%の国民だけ、その他の人は、インド、パキスタン、

などの移民や出稼ぎなんですって。

その人達の暮らしが気になるところだけれど、、、


噴水ショー、ラスベガスのベラージオで見たのと似てるなーと思ったら、
プロデュースする人が同じなんやって!

この噴水を一番いい場所で見ていたら、ブラジルから来たというおじさんが話しかけてきて、

オット!ドバイでナンパかしら??? 

ブラジルだから反対周りで来たはるのね、彼は鉄工所を経営してたのだけれども、

そこをたたんで、あちこち旅行するんだって、奥様とも離婚して二十歳の息子と二人旅。

なぜかと聞くと、これからの世の中がどうなるか解らなくなってきているから、トランプさん

になったら尚の事、今のうちに行けるうちにだって。

めっちちゃ、危機感持ったはりました。

私ら、平和ボケやろか、、、。

おじさんは日系だから難なくお話できたわ。



パームタワーから見た人工島椰子の木を模してある


ドバイメトロです、車内には、近畿車輛のステッカー
都市交通システムは大林組さんがなさったとか



砂漠もあります、当たり前やけど、4WDで道なき道を疾走しました。


その4WD は、トヨタ、三菱、ベンツもあったかな。

あれだけ飛んだりはねたり凸凹だと、日本車でないと壊れますよ。

砂漠はもちろんありますけど、スキー場もあります、お金かけたらなんとでもなります(笑)



シェイク・ザイード・グランド・モスク

総工費600億円絢爛豪華、7億のシャンデリア、まばゆいばかりです。


モスクの中綺麗 綺麗 綺麗 この世の物は思えない




ここ数年で出来上がった、びっくりだらけのビックプロジェクト!

以前のドバイはどんなんやったんでしょうね。


帰りの飛行機を待つ間、充電スポットで、充電していたら、ダルビッシュに似た少年が、

私と同じ所に充電に来たのね、一つとちゃいます、アップルウオッチ、スマホ

それに i Pad 子供のくせに色んなガジェット持ってるの、そしたら女の子も来たの、

どうやら兄妹、はんこ押したみたいに似てるの、どこへ行くのと聞いたら東京だって、

家族9人で行くんだって。

後ろを見ると、恰幅の良い父親らしき人が、そのそばに、赤ちゃん抱いた女性が、そしてもう一

人の女性も、まだいたわ、小さい子もいたわ、なるほどー、この国は一夫多妻が許されている

のだわ、ミョーに納得納得。


飛行時間が11時間と長いけど、行って良かったわ!

最後にお宝ショット!

海外で着物着たかったので、持っていきました

バージ・カリファでも二人の着物姿に会えました、

スニーカー履いたはったよ。



*追記 画像の中に何点か、山口智子さんの画像をお借りしました
    旅行で友だちになったんです、本人に了承済みです。
    ともにゃん ありがとうね!


2025年2月15日土曜日

人生まるごと抱きしめろ


 先日久しぶりに図書館に行って、作家さんの名前順に、眺めていたら、アイウエオ順にね、

そしたら「エ」のとこで、遠藤周作さんの棚がスカスカでね、「あーあこれも中居クン効果なの

かなー」と勝手に解釈した次第で。

例の最悪な10時間以上にも及ぶ記者会見場の右端にいらした遠藤龍之介さんの父君がかの

遠藤周作さん、ちょっと話題になりましたよね。


話は変わりますが、大昔、私が就職した会社の入社式で、フェスティバルホールであったのよ

その壇上でお話してくださったのが、周作さんのお兄さんの遠藤正介さんで、近畿通信局長って

肩書だったかな。

とてもシュッと細身でハンサムでてかっこよくて、その頃、「違いがわかる男」として、コー

ヒーのCMに出ていらした、(お若い人にはわからないだろうけど我慢してついてきて)周作さんとは失礼

ですが似てなかった。

周作さんもお兄様のことを、人格高潔学術優秀って褒めていらしたわ。

その方は、残念ながらお会いしてから10年もしないうちにお亡くなりになったわ。

惜しい!

今のNTTをご覧になってどう思われたかしらねー。

あらっ!いつもだけれど、話がえらいとこまで飛んでしまった。

その図書館で見つけたのが、この本。

没後発見されたという未発表原稿、2020年に発表されました。原稿用紙の裏面に書かれて

いて文芸員さんが見つけたらしいのだけれど。

生前に発表出来なかった理由があったのでしょうね、私小説みたいなもんだから。

それを含む、6篇の短編です。

図書館で借りずに家に帰ってAmazonで買いました。

なんか返すのが面倒というか家に置いておきたくなる本だから。

作家の母に対する感情は私なんかと全く違っていて、そりゃそうです、私の母は普通に愛情のコ

ンクジュースみたいな人だったもの。

芸術肌で完璧主義の母にかまってもらえなくて、でもその母によってクリスチャンになり、

その影響で後々キリスト教に関する作品を何作も書いていらっしゃる。

平和で穏やかな暮らしを望む父と、人生を燃焼させる母は、離婚するのです、

現代じゃなく90年も前の日本だから当然と言えば当然なんだけど。

しばらく母と暮らすのだけれど、やはり経済的な理由もあったのか、作家は病弱でもあったし

最後には父を選ぶのね。

その後悔もあって、母を捨てたという罪悪感に苦しめられ続けるの。

あの「人間は笑える唯一の生物ですから」って言ってたユーモアたっぷりの狐狸庵先生、でも

暗いテーマの「沈黙」みたいな作品もありますよね。

そっかーそうなんですよね、辛い生き方をしてきた人ほど、笑いを求めるのかー。

男の子って、女の子とは又違う母への愛情があるって言うしね、うちの息子はどうなんやろ。

普通の平和な家庭に生まれていたら、小説家にはなっていなかったかもね。

作家の母親は嘘のない本当の人生を生きはったんですよ、周りの人はたまらないけどね。

最後の作家朝井まかてさんの解説に、遠藤周作の好きな言葉で「人生丸ごと抱きしめろ」とあ

ったけど、母の人生丸ごと抱きしめて愛してはったんです。

誰か私の人生丸ごと愛してくれへんかなー。



2025年2月3日月曜日

今日は立春 暦の上では春って!





 いつものウォーキングルートを変更して、天王寺美術館あたりをパトロール。

ぽかぽかしていいお天気で、桜も咲いていて、寒桜かな?

美術館は3月1日オープンらしいですよ。

















しばらく来ない間に景色が変わってしまっています。

てんしばに、スケートリンクなんかできていましたわ。


あちこちで、春の装いの写真を撮りあっているアパレルのスタッフさんが

 

最近は自分たちで撮影して、  SNSにアップして販売促進につなげるのね、大変ですわ。

こんな陽気は今日まで明日からは寒波が来るって、嫌ですねー。




2025年1月15日水曜日

2025年の初釜・・・(最近令和や平成がよくわからなくなって↷でも昭和だと100年だそうですわ)

 朝の雨もすっかり止み、今年も晴れ女です。

今日は初釜寒い中張り切って行って来ました。

例年通り新年のご挨拶の後、赤楽の金銀の島台でお濃い茶を頂き、その後先生手作りの、懐石

料理で、美味しいお料理お酒で、お食事。

その後お薄でもう一度お茶を頂きました、お薄を立ててくださるベテランさんが、

お酒のせいか、変なところで、お手前のカミカミで、ちょっとびっくり!

今日のお酒は、飲み口が柔らかくて、スーッとお口に入ったらしいです、私は車なので遠慮し

ましたが。

今日のお床は正月らしく

お軸は「松樹千年の翠」長寿を祈ってお正月らしい
         

 床飾りはぶりぶりです、これは何かというと、平安時代からの童子の遊び道具で、胴体に車輪

を付けて、紐で引っ張ってボールを飛ばすホッケーみたいな遊び道具らしいです、しらんけど。

その胴体だけを香合に使われています。これもお正月によく飾られます。

こんな遊びも羽子板も独楽回しも、今はもう見ることが出来ません、みんなスマホでゲームば

っかり、正月そうそう、愚痴はやめますが、、、。

他のお道具も正月らしく釜の蓋置は、追い羽根。

可愛いでしょ京焼かな?

今年も、元気でお茶仲間と、お稽古に励みましょう。

正座をいつまでも出来ますよう、スクワット頑張りますっ!