2018年2月3日土曜日

呉服の価格って!

去年、倒産した呉服卸屋さんの訪問着がお安く出てるからと言う情報を得て、早速行って

きましたわ。

ええ時には、「黒河の手帳」で米倉涼子さんも着てはったそうです。

丁度娘の訪問着がもう一枚ほしかったので、千載一遇のチャンス。

どれも手書きの素晴らしい着物ばかりで、迷い迷い一枚一枚試着しまくって、南こうせつ

じゃないけれど、座敷は絹の海状態に、最後には疲れ果ててしまい。

ともかく一着決めて、帯もついでに、そうなると私のも欲しくなり私の帯もついでに購

入。

常々呉服の売値価格を、あまり信用していなくて、でも今回は納得。

母が呉服の縫いをやっていた関係で着物の良し悪しが他の人よりわかってしまうのです

が。

着物って仕入れに対する販売価格の利幅大きすぎますやん?

昔から薬9倍、着物10倍とか言われて、そこまで行かなくても、そんな不透明さが着物

離れに拍車をかけるのかも。

今回は訳ありだから、原価割れ近い価格で買えましたけど。

近頃の振袖セット買いなんか見てると、生地もぺらぺらで、染めもインクジェット染め見

たいな安物を、帯やら小物、それに縫製までセットにして、着物を知らない素人に高うに

売りつける悪い業者がいたはります。

はれのひ事件もおきてますし。

やっぱりユニ○ロさん見たいに安く作ったら安く売らなあきませんよ。

まー本人が納得していればそれが価格なんやろけどね。

京都なんかで見る思いっきりカジュアルな着物は別として、本物の着物を着る人口も激減

してますものねー。

だから倒産してしもたんです、そのおかげでお安く買えたのですけど。

日本の世界に誇る民族衣装やもん、呉服業界の流通革命して欲しいなー。

あまりにも綺麗なので画像お借りしました。





2018年1月28日日曜日

お能を鑑賞して。

久々にお能の鑑賞に行って来ました。

今回は「お能と和歌」というタイトルで、万葉集に詠まれた佐用姫と狭手彦の悲恋の物語

です。


解りやすく文学者の方が最初講義してくださるのですが、それがさっぱり聞こえないとい

うか、何を言っているのか解らないのです。

私は、ツレと、ここに来る前に不謹慎ながら、お昼ご飯と共にちょっとヒッカケた物です

から、ウトウトしていましたら、突然後ろの席から高齢の女性が「あのー。。聞こえない

のですけど!」っと仰いました。

そりゃそうですよねー、真面目に講義を聞こうとしている人は、困りますもん。

私の前の席の学生さんなんかは、ちゃんと聞きたかったろうに、何も言葉を発しないの

に、その女性は皆を代表して言って下さったのです。

ごく普通の、カバンに飴ちゃんが入っていそうな良い感じの女性。

私には出来ません、(寝ていたらそりゃ出来ないわ)

おかげで目が覚めました。

さすが大阪のオバサン(ごめんなさい^^)

言うときは言いはります。

講義してくださる方は、著名な学者さんで、勲章も貰ってらして、数々の名誉職に付いて

おられる、素晴らしい方なのに、聞こえないと言うより、高齢のせいか、滑舌がすこぶる

悪く、注意してくださったのにもかかわらず、相変わらず解らずじまいで(涙)

その残念な講義の後はお待ち兼ねのお能。

お目当ての副王知登さんも真正面で見れたし、佐用姫の赤松禎友さんも可憐やったし(お

面被ってるのに何でやねん?)

外は思いっきり寒いのに、お話も降りしきる雪の中のお話で、相変わらず、死んだやら、

霊が出てくる、お能らしいお話でしたわ。

お能の鑑賞に行って、勇気ある女性に会えたのです。

いいなー、あんなふうに言える人って。。




2018年1月24日水曜日

今年の初釜

初釜とは?

平べったく言えば、新年に茶道のお稽古を始める日のことで、新しい年を迎える新年会み

たいなものなんです。

招かれる側は、着物着て楽しくて、いいのですが、招待する側はそれはそれは大変で、お

料理や、お部屋の設えなどする事が山ほどで、何日も前から用意しなければいけません。


その初釜に今日行って来ました。

まずは席入りの前に白湯を頂き、ただの白湯なのに、なぜか美味しく感じるのはなぜかし

ら?

その後お茶室に入り、お濃茶から頂きます、三人分のお濃茶を回し飲みするのですが、不

幸にも三人目の私は、たっぷりの残ったお濃茶を飲み干さなければならない羽目になり、

「うっっーー」となりながら飲み干しました(泣)

その後は懐石料理を頂きます、先生手作りの美味しい懐石料理をお酒と共に。。いやい

や、私は車だから、泣く泣く口をつける程度で、堪能しました。


その後お薄手前に移り又又、お薄を頂くのですが、お手前なさる方の勘違いで思いっきり

濃ーい、お薄で又それも飲み干して、今日はブラックコーヒー3杯立て続けに頂いた気分

でしたわ(涙)

最後に阿弥陀くじで、お花の栄養剤が当たり、最後は「チョレィー!!」で〆ました。

(でも、胃が痛い。)












2018年1月5日金曜日

「日の名残り」を読んで色々考えた。

カズオ イシグロさんのノーベル文学賞受賞作です。


ざっくりとしたあらすじは、第二次世界大戦が終わって数年経った頃、著名な貴族のお屋

敷に使える執事さんがいらして、そのお屋敷の使用人が少なくなり以前勤めていた女中頭

に会うため、旅に出てその道中にお屋敷に勤めていた頃の過去を振り返りながら、人生も

振り返るお話。

ほんまにざっくり。

偉大で品格を備えた執事とは、自分はどう振舞ってきたかとか、つらつら思い出して旅を

続けるのです。

旅の終わり近く、目的の女中頭ケントンさんに会い、思い出話に花を咲かせるのでが。

そのケントンさんは執事のスティーブンソンの事を好きだったのに、ご本人は気づかなか

ったのか、気づいてはいたけれど、職務に忠実なああまり気づかない振りをしていたの

か。

二人がお屋敷で働いていた頃の会話がとても面白いのです。

彼女がかまってちゃんで、色々アピルのだけれど、堅物な彼は、「私は好奇心を抱く立場

にはございません!」とか、それでも粘って絡む彼女に、「申し訳ございませんが私にど

うせよというご提案でございましょうか?」とか。

言葉使いがご丁寧で。

決してどっかの市長さんみたいに「殺すぞ!」なんて汚い言葉は使いません。

平べったく言うと、「そんなん知らんがなー」とか「どないせーちゅうねん!」とかの言

い方になるのだけれど、言い方もあるもんやなーと感心します。

最後のほうで彼女が別れ際に、「私の人生はなんて大きな間違いだったのかしら。

もしかしたら実現したかもしれない別の人生を、たとえば ミスタースティーブンソン、貴

方と一緒の人生を。。」と告白されたときの彼は、後半恋愛小説みたいになってます。

話がコロッと変わりますが、藤沢周平の「蝉しぐれ」のときのラスト近くでも、ふくが

「文四郎様のお子が私の子で、私の子が文四郎様のお子である道は無かったか?」という

くだりがありましたが。

これって、男性の作家にありがちな所なんですけど、そないに引きずるかなー。。

昔付き合って分かれた彼に、何十年か後にあって、彼のほうから、一緒になってたらどな

いなってたやろなー」と言われた事がありましたが、即座に「それは、ないと思うよ!」

と即答しましたけど、引きずってほしいのか?男のロマンチズムちゅうやつかしら?

この辺りは親の死に目にも会わずお役目大事に勤める、侍のような主人公や、女性の描き

方もイシグロさんもやっぱり日本人の血が流れたはるからなのか、翻訳者の力なのか?


ラストに桟橋で夕日を観ながら、人生を振り返り涙するのです。

なんの涙なんでしょう、完璧に偉大で品格のある執事をやりきったのやから、ええやん。

今更、そない思わなしゃーないですやん、ご自身誇らしいと思ってはるし。

どっかの、横綱さんの品格と品格の格が違うのやから、立派です。









2017年12月23日土曜日

日曜日は有馬記念!

梅田に友人とランチを楽しんだ後、

来年の手帳や色々買い物があったので、

ウロウロしていたら、ビックマンでいべんとしてましたの、(私は、ビックフェイスと言

われることがありますが。なにか?)

お馬さんに、載せてもらって写真も撮ってくれるのです。

粗品もくださってね!

躊躇なく馬の背中に乗ってポーズを取りましたら、「日曜日は有馬記念♪」と叫ばなけれ

ばならないのです。

「そんなん言わなあかんのですかっ!」と、思ったけど馬の上に乗ってしまったし、叫び

ましたよ、三度も。

周りのスタッフさんも一緒でしたけど。

二回も撮り直してもらって。

年末のええ思い出かできました。

2017年12月21日木曜日

茶道のお師匠さんごめんなさい!

昨日は茶道のお稽古日で、玄関入るや否や先生が、「これ見て見てって!」自分の〆てい

る帯を見せるのです。

「自分で刺繍して帯も作ったんよー」って言わはるんです。

で、私が「やー、上手に出来ましたやん、二十日大根ですか?」って聞いたら、一瞬

お顔が曇って、「ヒイラギのつもりやねんけど」って。。。

やっちまいました、よー見たらヒイラギのような気もします。

「後ろも見て!」って言うのでお太鼓の所を見たら、解りました、クリスマスバージョン

です。


後ろ見てから前見たらヒイラギって解ったのに、あーあー残念!

頑張って刺繍して、帯作って皆に見せようと思ったはったのに、一番最初に私に見せたの

が彼女の不幸だったのです。

以前にも書きましたけど、先生は、ママチャリで門司のお姑さん所へ行ったり、お茶もお

花も和裁もなーんでも出来るし明るいし、お稽古つけてもらうのがとても楽しいのです。

水仙の格花です見事でしょ!

でも私のようなデリカシーの無い、その上物覚えも悪い生徒を持たなくてはならないのが

とても気の毒なような気がします。

どうか懲りずに来年もお稽古よろしくお願いいたします。

追記 でもヒイラギの横に鰯を刺繍したら、来年節分にも使えそうですやんねー。。
   
   これ言うたら破門になりそうやけど(笑)





2017年12月17日日曜日

要介護4の母を在宅介護するって事は。

久々のブログ投稿です。
ブログにはあまり辛気臭い事は投稿しないことにしているのですが、この半月ほどの嵐の様な出来事が続きました。
22年間家族のように過ごした牡丹(雌猫)を亡くしたり。


98歳の母の介護で、夜昼無く母に振り回され、ストレス満載で、ほとほと疲れ果てしまって。
でも周りの人たちのおかげで、何とかやっていけそうになって、ホッとしております。
最初は着替えの折に筋を違えたか何かで胸が痛いと言い出し、姉が大騒ぎして夜中に救急車を呼んで病院へ、レントゲンの検査の結果、骨に異常無しで帰宅。
その数日後入れ歯を飲み込んだと大騒ぎして、又病院へ、でも母の勘違いで。
でもCT撮影の結果、結核が見つかってしまい。
でも、その後の検査で、「高齢だからそのままにしときましょ、他の人には感染しないから」って。ホッ!
その間の通院が大変で、自家用車、救急車、介護タクシーと色んな車を利用しましたわ。
車好きの母にはラッキーだったかも。
足が動かないので、家のベッドから病院へ運ぶのにドンだけしんどいか、重いかで。
私と姉は腰に来てしまい、老々介護ですもの(こんなときだけ自分を老人扱い)
そんなこんなで、限界を感じ。
ケアマネさんに相談した所、かかりつけの医師と、デイケアのスタッフさん、訪問看護士さん、ショートステイのスタッフさん皆さんに集まってもらい、これから母の状態を共有して、何時でも24時間フォローしていただけることになりました。
介護に関わる職種の見守りネットワーク、バイタルリンクというアプリも利用して。
何よりも、今までお世話にはなっていたけれど、じっくり話し合いが出来ていなかったのが、私達の悩みを聞いていただいて、問題点を理解していただけたのが、嬉しかったです。
点滴、排便コントロール、ほか私達では出来ない医療行為なども頼める様になったし。
施設に入ってもらえばどんなにか楽か思うのですが、ぎりぎりまで頑張ってみようかと思います。
これからは体力勝負になりそうなので、より一層身体鍛えますわ。
介護鬱やストレス抱えて、悲しい事がおきない様、皆出サポートし合える仕組みを利用した方が介護される方もする方も良いですもんね!