2013年6月29日土曜日

小説「光源」

光源

いらない本を売りに行き、そのお金で、古本3冊とEG0-WRAPPINのCDを購入しました。

その中の一冊の「光源」。

ハードカバーで、¥105でした。何でこんなに安いのか。。さっぱりわからないけれど、作者が、大好きな「桐野夏生」。

光源

「光源」ってタイトル、一緒に行った娘が、光ゲンジ?って

そういえば、娘は中学の頃、光ゲンジの大ファンで、ローラースケートでクルクル回っていましたっけ。

母である私は、ジャニーズの大ファンで、ファンクラブにも入っていて、学校に四葉のバッチを制服の襟につけて行ってたもん。

今の人はは、ジャニーズってグループがあった事知らないでしょうが、嵐やスマップのジャニーズ事務所の最初のグループでしたのよ!

よくジャニーズ事務所のアイドルグループの好みによって、その人の年が、わかるといわれます。
ジャニーズってグループを知らない人がいる事が、私は悲しいのです。

ジャニーズが解散になって、ファンクラブの集会にフォーリーブスが替わりに出てきてね、森之宮で集会していたのよ。

「これからは、僕達の応援よろしく!」って笑顔で言われてもねー。。
すぐに脱会しましたけれど。

そしたら今度は回り回って、娘が光ゲンジ、光ゲンジって。
彼らもローラースケート履いて回っていましたけれどね!
歴史は繰り返されるのね。

前置き!長いです。

そしてその感想ですが。

なんで桐野夏生がすきかと言うと、本に出てくる主人公が、「OUT」では、懸命に生きているのに犯罪に手を染める。

「グロテスク」では、まじめな大会社のキャリアウーマンなのに、夜は娼婦になり殺されるとか。
綺麗で、仕事ができて、普通こんな人世の中にいるの?って女性ではなくて、屈折していたり、

失敗したりでも、どうしょうもない現実に精一杯立ち向う姿が、かっこいいのですぅ。
今回の主人公も、重い障害を持ったご主人を抱えながら、全財産つぎ込んで映画つくりに賭ける女性の話。

そして、監督、俳優、スタッフ達のそれぞれの立場や、思いが、ぶつかり合って、早い話がみんな勝手なので、なかなかスムーズに事が進まなくて、とんでもないところに行ったりして主人公が、苦労をするのだけれど。

ちょっとした映画オタクになれそうなくらい映画制作の裏側が見れます。

これから映画を、見るときの楽しみが増えそうですわ。

この小説の中で、気に入ったフレーズです。
《ぴんと張っていたゴム紐が、切れるとその切れ端は、遥か遠くにそれぞれに飛んでいってしまって、結び合わせるのには、まず探しに行く事からはじめなくてはならない。
自分は、挟みを入れた。
挟みを持っているのは、自分だけだったのに皆が、それを忘れたからだ。》

仕事柄、鋏の文字が入っていると、見逃せないのです。

【したたか】こんな手垢の付きまくった言葉使いたくないのだけれど、多くの語彙を持たない私は、思いつきません。
ここに出てくる女性は、やっぱり【したたか】でした。

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