昭和の世代を生きてきた私達には忘れることが出来ないと言うには大げさだ
けど、未解決の「グリコ森永事件」をベースにして作られた映画。
犯人探しではなくて、その事件に巻き込まれた、家族子供たち警察官などを
丁寧な取材で描かれていました。
事の発端は星野源さん演じる洋服屋さんがふと見つけたテープ、それが身代
金要求のために使われたという事、最初すぐドキドキが始まり、謎解きが駆
け抜けていきます。
身代金目的なんだけど、結局お金も取らず、人も殺さず、そのまま時効にな
ったのだけれど、けれどその影には、株価の操作で、大きな利益を手に入れ
ていたとか。
警察官部が犯人取り逃がして自殺してたとか、声で利用されていた子供が、
底辺を這いずりまわすような人生や挙げ句に亡くなるなど。
表向きは未解決で時効なのに、裏ではいろんな悲しいことが起きていたので
す。
フィクションなんだけど、ホンマにそうやったんかと思ってしまうリアルな
展開でした。
ロケ地も大阪・京都の馴染みのところが多くて、俳優さんも私達世代の懐か
しい人が一杯出ていて、そのことも楽しめました。
事件を面白おかしく取り上げ、煽り、上げっぱなしでエンタテイメントにし
てしまった、メディアの罪みたいなものをチクリと、批判していた言葉が、
今も昔もおんなじやなーと思ってしまったわ。
最後にいい忘れた、主人公の小栗 旬さんええ俳優さんやわー。
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