2013年9月4日水曜日

八尾の風の盆

念願かなって、行って来ました風の盆。

台風がらみの大雨の降る中、「行ったら雨止むやろなー」って、何の保障もないそれでいて、不思

議と当たる確信ののもと、出発。


薄墨を刷毛で描いたような、いやーな、 それでいて、美しい雲と山並みでしょ。

以前、読んだ高橋 治著「風の盆恋歌」や、テレビのサスペンス劇場、友人の聞きかじりなんかで、

行きたい病絶賛発病中でしたのよ。



23時に現地到着。ちゅうのも、すごいでしょ!

しかしやっぱり雨、カッパ着込んで、雨降ったら踊りはなしだそうです(泣)。



雨のせいで、誰も踊っていないし、誰も見物客もいない、どないしましょ!

夜中中踊りがあるので、いつか止むでしょう、とぶらぶら風情のある街中歩いていたら、公民館の

前の屋根つきのところで、踊って見せてくれるというので、しばらくそこで見物。

 

聞いていたとおり、踊りも優雅で品があり、深編み笠からチョイ見えるお顔は、チョー別嬪さ
ん。




そんなんこんなんしているうちに、日付がかわり。そっから待ちに待った、町流しが、始まるのです

がっ!

雨は止んだのだけれど、またすぐ降ると、楽器が濡れるると困るので、皆さん辻辻に

集まっては、思案中。

その間、町の人を捕まえて、情報収集。

皆さん気軽にお話して下さいます。


立春から数えて210日にあたる日が台風の厄日とされてきたことから、風の災害が起こらないこと

を祈る行事だそうです、だから、雨降ってもしかたないんです。

9月1・2・3日は、そんな日なんです、そのややこしい2日に私は、生まれたのだけれど。

産まれたあくる日は、ジェーン台風で、台風連れてこの世に誕生しました。

言い方が相変わらず、大層でしょ!


雨の降らないような日に、よそのお祭りが、ゴールデンウィークや、休日に開催されるように、ここ

のお祭りも、そんな日に変えればよいものの、そうはしないのが、八尾の人たちのええ所なんです。

観光客のためにやってるんではなく、自分達が楽しむお祭りだからですって。

だから、旅館も少なくて、私らみたいな、弾丸ツァーで来る人が多いのです。

何やかやしてるうちに、始まりました。



辻辻から聞こえる、胡弓の音色を頼りに、あちこち

深夜の街を歩き回ります。

住んだはる人達も大変ですわ。

そりゃ他の祭りみたいに、屋台や、うるさい話し声など

は、少ないけれど。

なぜか、皆さん静かなんですよ。

しっとりとした風情なのです。








ながーい坂道を、両脇の雪洞に照らされて、静かーに、踊り

の列は、続きます。

町ごとに、衣装や、構成もまちまちですけど、それも面白い

のです。

町踊りは、23時前の踊りの人たちと違い、アダルトなんで

すよ。

何故かしら、早い時間のひとたちは、25歳未満とか、未婚

とかそんな、線引きが、あるみたいですけど、でも中には、

思い切りお若い人もおられましたよ。

男の人も、女の人も、なぜか、美しいです。

「夜目、遠目、傘の中」 いや、失礼!


粋なんですよ、老若男女とも浴衣の着こなし。

帯と着物のチョイス,そして帯に刺した、煙草入れや、根付も凝っていて素敵。

にわかに浴衣を着た雰囲気と違い、こなれています。



この方は、女性の胡弓の名手の方で若林美智子さん。

マスコミにも取り上げられたかたで、この方も美人です。

この方だけでなく、他の人たちにも容赦なく、フラッシュが焚かれ

ちょっと気の毒になってしまいました。

最低限のルールは、皆さん守って、静かに踊りを楽しんでらっしゃ

るのですが。

あんまりバシャバシャ撮りまくるのもねー。

そうゆう私も、フラッシュ焚いてしまいましたけどすんません。

そこいらじゅう、走り回り、気がつくと3時前、久々に夜遊びして、

疲れた体を、バスに乗せて、帰りました。

勿論爆酔です。

あーあ、楽しかった。

















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