2014年2月13日木曜日

櫛・簪とおしゃれ

京都の細見美術館で、開催中の『櫛・簪とおしゃれ』行ってきましたよー。


寒くて寒くて、風も強くて、又この時分の京都の寒い事ったら。。もーーーー寒っっ!

祇園四条から京阪バスに乗り換えて 東山二条で降りたらすぐのところに、細見美術館はあります。

中に入ると、櫛や、簪・笄など、黒髪を華やかに飾りたてたと思われる、美術品とも思われる品々。

今で言うヘアアクセサリーです。

大きくても私の手のひらに納まるくらいの櫛(私の手のひらは、人一倍大きいのですが。。)

そんな限られた中で、だからなんでしょうが、それを逆手に取るみたいなに、風景や、人物、動物

あらゆる物を題材にして、描かれた品々。

斬新なデザインは、現代でも勿論通用するクォリティーの高さです。

当時のお洒落女子達が、浮世絵に描かれた、遊女や、御茶屋の看板娘の髪飾りを競って取り入れた

らしいですよ。

今で言うアイドルがファッション雑誌に登場して、その洋服を真似するみたいにね!

何時の世も同じ事の繰り返しですわ。


贅沢禁止令が出ようと、キリシタン禁止令が出ようと、自分を素敵にしたい、平打ち簪にクロスを潜ま

せて髪に飾る心意気素晴らしい!

もともとは、受注生産だったらしいのですが、その工人の作品が人気が出ると職人さんを抱えて、そ

れこそ絵師・蒔絵師・象牙、鼈甲の彫師・飾り職人(必殺の秀さんです^^)の工房で、沢山の注文に応

じるようになったそうです。

簪の隅っこに銘が入っているのが多いのは、そのせいかしら、つまりブランドタグみたいな、そして、

ブランドロイヤリティーに憧れますのよ。


色々見た中で、面白かったのは、鶴骨笄って言う名前の笄があって、鶴の脛の骨を、骨とわからない

ように金蒔絵を施してあるんです。

それは、頭痛に良く聞くらしくて、限られた、大棚の御新造さんに、愛用されたんでしょうか。

いくら見ていてもあきる事がないくらい素敵な品々、綺麗だわー。





一通り見終わった後に、3階のお茶室「古香庵」で、

お薄を頂き一休み。

やっぱり、こんなに寒い日は、お茶碗も、筒茶碗。

これだと、お茶が何時までも温かくて冷め難いのです。

亭主の優しい心使い。



階段の壁には、侘び助が、さりげなく活けてありました。





























毎日せせこましい町で、せせこましく生きている私にとって、

こんな、ゆったりした、眼福と至福の時間が過ごせる事ができて、最高だわ!


今日は、この前 衝動買いしてしまった、櫛・簪模様の帯締めて 父親の着物を母親が自分の着

物に仕立て直したのを、無断拝借して、出かけました。

こう考えたら、着物って、便利屋ねー、服なら、ここまでとことん着倒せないもの。

寒いときは、着物が一番、前後にホッカイロ貼り付けても全く外からわからない、その上にコート羽織

ったら、無敵です。

お土産は、「松葉屋」の松露と豆板買って、遅いお昼は「松葉屋」で、にしんそば食べて、(同じ名前な

のにそして同じ祇園なのに関係ないんですって!)ほっこりして帰りました。



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