2013年3月31日日曜日

春の梅若能

雨、降らないでね!!
と、祈って、朝を迎えたら、お天道様は、天気予報を見事に裏切って下さって、一滴も振ってこず、ラッキー!!

満開の桜の咲く、難波宮の横を、いつもより、着丈を長く着てしまった、着物の裾を気にしながら、大槻能楽堂へ。

30分早く着いてしまったのに、ロビーは一杯、みんな早いんですわ^^
お茶お一杯よばれて。
いつも思うのだけど、どこの能楽堂に行っても、お茶をいただけるのがうれしい、勿論無料ですよ!
そこは、重要ですの!

最初、とっても解りやすい、演能解説があって。
次に仕舞、その後能楽「蝉丸」。

名神高速道路にある蝉丸トンネルの蝉丸です。

百人一首にある「これやこの 行くも帰るも分かれつつ 知るも知らぬも逢坂の関」の歌を作った人です。

盲目の琵琶法師なのですが、この演目をみて、初めて、なんで醍醐天皇の子供が、こんな所に住まなければいけないかという謎が解けました。

天皇の子でありながら、盲目ゆえに、華やかな暮らすこともできず、逢坂山に捨てられ。
方や、生まれつき、髪の毛が逆さに生える、障害を持って生まれ、みんなにからかわれ狂人となってしまい、あちこちさまよう姉が、逢阪山で、再会し、涙ながらに身の上を語り合い、別れていくお話。
昔も今も、高貴な人も、普通の人も、障害を持って生まれた人たちには、住みづらい世の中です。


次の能は、「融」 月をモチーフにした世阿弥の名曲で、旅の僧が、六條河原で、汐汲みをする老人に会ったり、源融の霊に会うお話、お能の世界では、霊はつき物です。
黛のような三日月は、池に遊ぶ魚には、釣り針に、空を渡る鳥には弓に見えるかもしれない、ってそんなことは無いと思うけれど、ま、お月様で始まりお月様で終わる、お話です。

そこで僧の役を演じておられた方が、あまりにも、素敵で、阪神の鳥谷をもっとかっこよくして、背も高くしたような方で、目を離すことが出来なかったです。

まだお若い方ですが、副王流の二男さんだそうで、この前の金剛流の若宗家さんもお若くて、野守をダイナミックに演じてましたけれど。
それに引き換え、副王知登さんの僧の役は、いつの間にやら橋掛かりから現れ、自然に修行している僧の役柄に溶け込み、そして霊を沈めて、静かに去っていきます。
背が高いので、揚げ幕に引っかからないかと、いらん心配までしてしまいました。

今回のお能も、素人の私にもわかりやすく、工夫してくだっさていて、楽しかったです。
年配の観客が、多いせいか、携帯電話を着信音が鳴ってしまう人、最初に係りの人の説明があったんですよ、歌舞伎だと、係りの人が、すっ飛んで言って、注意になるのですが。。

風邪引きか、咳をする人、鼻をかむ人、そんな人は、こないで欲しいのですけれど。
ブザーが鳴って、開演しているのに、遅れて入ってくる人。
マナーに問題ありの人達が、多いのが気になりました。



0 件のコメント:

コメントを投稿

「Mのページ」を、最後までお読みいただきありがとうございました。