2013年10月22日火曜日

毒婦 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

今年の十三夜10月17日に木嶋佳苗の、控訴審第1回公判が、東京高裁で開かれ、まだ懲りずに無罪を、主張しているそうです

気になり、毒婦 木嶋佳苗100日裁判傍聴記が、文庫で売っていたので、購入。

女性の作家は、傍聴希望者の抽選に漏れてしまい、「はずれたー」とTwitterで、つぶやいたら、すぐに週刊朝日の編集長から、「傍聴記書きますか?」と電話があったそうです。
いかにも、今時って感じ。

読み進めていくと、女性ライターだけに細かい観察眼で、女性でなければ見つけることの出来ない、キジカナの服装、化粧、髪型、動作から、心理描写まで、書いて下っています。

読み進めていけばいくほど、あいも変わらず男性達の、結婚観の古さが、。。
だから、結婚できなかったのだろうけれど。

美味しいお料理を作って、親の介護をしてくれて、尽くしてくれて、それにほんとかどうか知れないけれど、特殊な体の持ち主で。。

そこにキジカナは、つけこんだのでしょうけれど。
「それだけの事をしてあげるのだから、お金を援助してくれても良いんじゃない?」って。

被害者の男性達は、ましてや、殺された男性達の、メールや、言動を知れば知るほど、死んだ後まで醜態をさらされて、悲しくて哀れなピエロ状態。

ちょうどキジカナの20歳前くらいから、若い女の子の、パンツから、唾液から、体から、何でもお金になりかけてたころでした。
若ければ若いほど、金額が上がったんでしょう。

田舎から東京に出て、安直にお金を手に入れる事を、覚えた。
不美人で、太った女の子が、辿る堕落の、道筋だけど、キジカナは、違うのです。

そこに、嘘をブレンドして、上手に男から、1億以上のお金を、巻き上げるのです。
そして、だんだん嘘の人生がが、本物になって行くのがうれしかったのでしょう。

裁判の彼女のようすは、罪の意識は、まるっきりなく、胸の開いた綺麗色のお洋服を着て、肌の白さを見せびらかし、リップクリームで、唇を、つやつやにし、髪は、カールして、頬を、膨らましたりへこましたり、まるで、小顔トレーニングをしているようだと、書かれています。

そして、声が、綺麗で、所作がエレガントなんですっと。
イケメンの弁護士さんととびっきりの笑顔でお話しているのだそうですよ!

けどキジカナは、何人もの人を殺しているんです。多分殺しているのでしょう4人以上は。
であるのになぜか、この事件に残忍な雰囲気が、ないのです。

美味しいビーフシュチューを、食べて、その後、殺された男性は、「苦しそうでなく、眠るような、死に顔だった」と兄が証言していたり。

未遂に終わった人も、お金を巻き上げられているのにもかかわらず、楽しい生活だったと言う。
お金援助してあげればよかったとまで、言わせる。

作者本人も、キジカナを、悪人扱いをしてはいないのです、ただ、淡々と書き進めているのです。

最初の出会いが、ネットの出会い系サイトで、最初から、金銭援助を、条件に出していたからかな?
そこで、おかしいとは、変だとは、男は、考えないのだろうか?

これが男女逆だったら、どうなるのだろう、結構そんな事件もあってけれど、殺されては、いなかったですよね。

自分に自信の持てない、いけてない男が、美人でないキジカナに体と胃袋を、わしづかみにされた挙句の果てに、命まで、奪われるなんて。

この先の裁判が、見逃せません。


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