2014年8月14日木曜日

絹か絹でないかそれが問題ですの!



箪笥の中から、古い帯の反物を見つけました。

母が元気な頃は、和裁をしていたので、

よくやりっぱなしの半製品や、縫えていない反物が

時々出てきます。

この辺の遺伝子は、しっかり私に受け継がれて

きているようで。。

見ると、紅型の帯地。

こんな帯が欲しかったので、仕立ててみましょ!

いや待て、なんでこれが仕立てないでほおって

置かれたのか、気になる。

素材が、安物?ひょっとして絹ではなくて、人絹?


人絹って、ご存じない方いらっしゃるかも知れないけれど、人造絹糸の略で人絹。

昭和の始め頃に、大流行して、絹の代わりに、よく織られていたそうです。

昔、暮らしていた、北陸の町のど真ん中にも人絹会館ちゅう大きなビルがありました。

今は、レーヨンなんて名前で出てますけど、昔の人絹は、水に弱かったり耐久性が、今一だったりした

そうです。

話がまた、すっ飛んでしまいましたがな~^^


素人目には、絹か人絹かよくわからないので、絹じゃなかったら、仕立てるのやめようかと思い、「母

にこれは、絹?それとも人絹?」って訊ねたら、「忘れたわー?」との答え。

まっ、想定内ですけど。

「絹と人絹の見分け方知ってる?」って聞くと。

「そんなん燃やしたら解かるやん」って恐ろしい事を。

1センチだけ切って、母の前にマッチと、お皿をおいで検査してもらう事に。

「こうやって、燃やすやろ、最初に、燃える勢いを見て、燃えた匂いを嗅ぐねん、その後、黒い燃えカス

を、つぶすねん。」

と教えてくれました。

火の付いたとこだけが、燃えるのは、絹らしいのです、綿や、人絹は勢いよく燃えるんですって。

匂いは、絹と、人絹とは、微妙に違うらしいのだけれど、これは経験らしくて、うまく説明できないようで

す。


燃えカスを潰すのは、天然繊維と、化学繊維の違いで、天然繊維は、さらさらと潰れるのだけれど、化

学繊維は、塊になるんですって、このくらいは、私でも知っていたけれど。

まだまだ、老いた母ですけど使えるではありませんか。


見事、絹と判明したので、早速帯に仕立てることにしました。

今以上に年取ってから(今でも大概年取っているのだけれど)後ろに手を、回す(犯罪者になることで

はありません、念のために!)ことが難しくなった時のために、作り帯に仕上げました。

無理やり、端切れを残して、手持ちの皮とコラボって、バッグにしましたよ。


立ってるもんは、親でも使え!!

家の母は、テレビの前で、ずーっと座ったまんま!









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