娘のFBつながりで、チケットGet出来、行って来ました。
折角だからと、二人共着物着て、楽屋見舞い持って、いざ大阪能楽堂へ出陣!
本日の番組は、仕舞いから始まり、舞囃子、独吟、勿論狂言と盛りだくさんで、5時間も。
演者の方々も、私でもわかる、オールスターさん達です。
最初のお能は、「砧」平たく説明すると、単身赴任の夫が三年経っても帰ってこず、待ち焦がれる妻の
基に、うら若い女性(夕霧)に今年中に帰れると、託させるという、なんと言う、デリカシーのないそんな
男のお話。
お題の「砧」は、艶や、やわらかさを出すため布をを叩く道具なんですが、大昔、秋の夜長に、この音
があちこちから聞こえたそうです。
妻は、夕霧とともに、寂しさを紛らす為に、砧を、打つのです。遠く離れた夫の元に届けとばかりに。
なんで、夕霧と一緒に叩くのかしら?わからない^^世阿弥さんに聞けないのが残念。
妻は、寂しさ、嫉妬、怨み、絶望の果てに、病気になり死んでしまうのです。
やっとの事で、帰ってきた夫は妻の死を知るのですが、妻の亡霊が現れて、地獄に落ちたと、訴える
のですが、法華経の功徳により成仏すると言うお話。
お能につき物の、亡霊です。
何時の世も、男は、女心が解ってない!いや、解ろうとしない!
メッセンジャーにうら若い女性を使うちゅうのは、とんでもない(怒)
ひょっとして、その若い夕霧といい仲だったかもしれないし。
次の能は、「正尊」。
頼朝に義経をやっつけてこいと言われた、正尊が、ばれてしまい、義経に責められ嘘の起請文を読み
その場しのぎをして、その晩夜襲をかけるのですが、義経、弁慶に反対にやっつけられ、捕らえられて
しまうのです。
その起請文というのは、白紙の巻物で、まるで、タモリさんが、赤塚不二夫さんの弔辞を読んだときみ
たいに、長い文章を、読むんです、何ででしょうかね、書いておけば、楽なのに。
これも観世さんに聞きたいですねー。
弁慶役が、副王知登さん、以前にも
ブログに書いたけど、かっこいいです。
今日は、お父様も、「砧」で出てらしたけど、背が高くて、ハンサム、能面をかけない直面だから、お顔
がわかるのよ。
正尊役の、梅若基徳さんも大きいので、多分180センチ近いお二人が、狭い能舞台で、長い槍持っ
て、大立ち回りするから、ぶつかれへんやろかと、はたで見ていて、ひやひやします。
で、びっくりしたのが、刀や槍で、やられた後、棒を倒すみたいに(仏倒れ)、大きな音とともに倒れこむ仕草。
痛いやろなー。。
大体私の能鑑賞は、演目見て、チョイ予習して、かえって又復習して、やっとこさ理解できるのです。
難しいけど、眠くなるけど、そこが、いいんですよー。
あっ、それから、今日の舞台は、小さなお子さんが、可愛く立派に演じておられました。
仕舞を舞ったり、静御前を演じたり、こんな風にして、伝統芸能を伝承して行くのでしょうね。
梅若吉之丞さんも、あの世から、子達の演技をごらんになって、安心なさったでしょうに。